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第226回(10/17)

緊急特集!日本の女性が危ない 子宮トラブル体験者たちの証言

ゲスト とよた真帆 プレゼンター 六車奈々

子宮チェック

最近増加している子宮の病気。原因は晩婚化や少子化で月経の回数が増え、ホルモンにさらされる期間が長くなった為です。中でも、今特に多くの女性を悩ませているのが子宮筋腫と子宮内膜症です。
次の項目のうち、○の数をチェックしてみて下さい。

(1) 月経血の量が多い。
(2) 内科で貧血といわれたことがある。
(3) 最近トイレが近く頻尿である。
(4) 薬を飲まないと、我慢できない月経痛がある。
(5) 慢性的な便秘、または下腹部痛や腰痛がある。
(6) 月経がだらだら長引く、または月経の頻度が多い。

以上6つの項目のうち、○が4つ以上ある方は子宮の病気が隠れているかもしれません。

子宮筋腫と子宮内膜症

子宮筋腫とは子宮の筋層にできる硬いコブ。多くの女性を悩ませる良性の腫瘍です。原因はまだはっきりと分かっていませんが、遺伝や体質なども関係あるようです。
子宮筋腫ができる場所は、筋層の中や子宮の外側、子宮の内腔に突き出る物など様々です。
自覚症状は、貧血やトイレが近くなる事などがあります。

子宮内膜症は、本来はがれ落ちて月経時に排出されるはずの子宮内膜が逆流して、子宮以外の場所に飛び散り、増殖や出血を繰り返して炎症を起こす病気です。子宮内膜症は子宮の表面や卵管、卵巣、さらには直腸など他の臓器でも起こります。薬を飲まないと我慢できない月経痛があるのが特徴です。
どちらも、妊娠時や閉経時の状態を作り出すホルモン療法や、低用量ピルを用いる治療法がありますが、日常生活に支障をきたす場合には手術をした方が良い場合もあります。

子宮頸がん

子宮がんには、子宮内膜がホルモンの異常で厚くなって悪性化する「子宮体がん」と、ヒトパピローマウィルスの感染で起こる「子宮頸がん」があります。
近年若年層で急増しているのが子宮頸がん。
性交渉で感染するヒトパピローマウィルスが原因で、性体験を持つ全ての女性に発症の可能性があります。
このウィルスにはほぼ100%の女性が感染しますが、9割の人は免疫力で排除されます。しかし残りの1割の人は長期化し、子宮頸がんの前の状態である「異形成」へと進行してしまいます。
子宮頸がんには、ワクチン接種が有効とされていて、半年間に3回接種すれば20年間の効果が推測されています。(ワクチンは50歳位までの方が対象となっています)
子宮頸がんはこのワクチンと検診で、ほぼ100%予防できると言われています。