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第192回(2/14)

災いを元から解消しマウス!お口のトラブルSOS

ゲスト 正司照枝 プレゼンター パックンマックン

口内炎

口内炎には2つの種類があります。
1つは「アフタ性口内炎」。これは食べ物などがしみて激痛が走る、一般的な口内炎です。過労やストレスによって新陳代謝が乱れ、口の中の傷を修復する能力が低下することによって起こります。また口の中を噛んだり、硬い物を食べたりして出来た傷が、細菌によって化膿する事でも起こります。
もう一つは「ウイルス性口内炎」。こちらの口内炎の原因は、体内に元々潜んでいるヘルペスウイルス。普段は免疫力で抑えられていますが、ストレスなどによって免疫力が低下すると、水泡などの症状を引き起こします。

口内炎の対処法

口内炎には、口の中でする「ブクブクうがい」が一番です。
口内炎そのものを治すには、細菌の繁殖を抑える事が重要。殺菌成分入りのうがい薬で、1回20秒、うがいをしましょう。毎食後と寝る前にすると効果的です。
また口内炎を予防するには、疲れをためないということが一番です。

ドライマウス

唾液が出ずに常に口が乾く現代病「ドライマウス」。患者数は全国に800万人と言われています。
本来唾液には自浄作用と抗菌作用があり、細菌等を洗い流しその繁殖を抑えます。しかしドライマウスで唾液が減ると、菌が繁殖し、体の抵抗力を弱めてしまうのです。
『ドライマウスチェック法』
(1)口の乾きが3ヶ月以上続いている。
(2)口の中がネバネバして話しづらい。
(3)乾いた食べ物を水なしでは飲み込めない。
(4)食事をしても味がよくわからない。
(5)のどや舌がひりひりとよく痛む。
以上5項目の内、1つでも当てはまればドライマウスの恐れがあります。

『唾液量の測定法』
紙コップとガーゼを用意し、その重さを測ります。
次に重さを測ったガーゼを舌の裏側に入れ、口を動かさず2分間安静にします。
2分後、唾液を吸い取ったガーゼを再び計測し、元の重さとの差が2g以下なら、ドライマウスの可能性があります。

『ドライマウス予防法』
(1)水分補給
(2)口で呼吸をしない
(3)食べ物をよく噛む

『ドライマウス改善法』
口を動かす事によって唾液が分泌されるので、アメをなめたりガムを噛んだりすることが有効です。
他に、口を「ウー・イー」と動かす「ウー・イー体操」をゆっくりと5回、1日2セット行いましょう。
また「唾液腺マッサージ」も効果的です。耳の前の下の辺りにある唾液腺を1回2分、マッサージします。食事前と寝る前が良いでしょう。

口腔がん

口腔がんは、舌や歯茎など口の中に出来るがん。酒やタバコ、合わない入れ歯などによる傷が原因とされ、年間およそ6000人が発症しています。
進行がんになると死亡率は50%にも上りますが、早期の場合は9割が治ります。
『口腔がんチェック』
まず手鏡とスタンドライトを用意します。
ポイントは、大きさが1cm以上あり、2週間以上治らない「しこり」や「はれ」。赤や白の表面の有無をチェックする事です。
(1)上下の唇を持ち上げ、前の歯肉を見ます。
(2)口を開けてほっぺたをひっぱり、上下の奥を見た後、触って確かめます。
(3)舌を前に出し、ガーゼやティッシュを使って舌の表面と左右の裏側を見たり、触ったりして確かめます。
(4)下あごと上あごの歯肉の裏側を見ます。
(5)最後に舌の裏側を見ます。

これらのチェックを月に1度行いましょう。
もし異常があれば、口腔外科に行きます。
また自治体によっては「口腔がん検診」を実施しているところもあります。各自治体に問い合わせてみてください。