みどころ
CBCは平成21年秋、スペシャルドラマ『花祭』を放送することが決定。脚本は、1983年『淋しいのはお前だけじゃない』で第1回向田邦子賞受賞、1989年『異人たちとの夏』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞、1999年『幽婚』でモンテカルロTVフェスティバル最優秀脚本賞を受賞するほか大河ドラマなども数多く手がける市川森一。
ドラマのベースとなるのは、愛知県奥三河地方の山村に鎌倉時代から伝わる伝統芸能「花祭」。「テーホヘ、テホヘ」の掛け声で、鬼の面をつけた住民が湯釜を囲んで夜通し舞う国指定の重要無形民俗文化財。地元では、この花祭を国連教育科学文化機関(ユネスコ)がこの秋に作る世界の無形文化遺産リストに、という運動が行われている。
この花祭を舞台にドラマでは、18歳の高畠華澄(たかばたけかすみ)がドラマ初主演でヒロイン役に挑戦、それを幅広い演技と確かな表現力で日本のドラマ・演劇界に欠かせない橋爪功、日本を代表する個性派俳優大滝秀治が支える。またドラマ全編で延べ250人以上の住民がエキストラとして登場、賑やかな祭りを実際に再現してドラマを盛り上げる。
過疎の山間の村、存続の危機に直面する伝統の祭りを守り続けようとする村人たち。それぞれの思いで生きる若者たち。夜を徹して鬼が舞い踊る祭りのクライマックスには、若者たちの青春が弾ける!
実在する祭りをベースに、過疎に挫けず懸命に生きる若い女性の親との葛藤、悩み、恋愛などを描くドラマ、どうぞご期待ください。
花祭とは
愛知県東栄町。四方を山に囲まれた奥三河の小さな山村に鎌倉時代から700年以上に渡り継承されてきた奇祭「花祭」があります。
「テーホヘ、テホヘ」の掛け声とともに、鬼が舞い踊るこの祭は、国の重要無形民族文化財に指定されています。夜を徹して40種類もの舞いが奉納されますが、夜明けが近づくと榊鬼と呼ばれる鬼が登場。湯囃子という釜の湯をところ構わず振り掛ける後半は、観客も一緒にずぶ濡れになってクライマックスを迎えます。
脚本
市川森一
- 「異人たちとの夏」 日本アカデミー賞最優秀脚本賞
- 「淋しいのはお前だけじゃない」 第1回向田邦子賞
- 「怪獣ブースカ」「ウルトラセブン」「コメットさん」「傷だらけの天使」「太陽にほえろ!」
- 大河ドラマ「黄金の日々」「山河燃ゆ」「花の乱」ほか