中日クラウンズの歴史

浅地、
和合で涙の復活優勝

2025
第65回大会
浅地洋佑
浅地洋佑
Yosuke Asaji

大会概要

主催 CBCテレビ 中日新聞社
主管 日本ゴルフツアー機構
協賛 トヨタ自動車株式会社
後援 名古屋ゴルフ倶楽部 中部ゴルフ連盟 日本ゴルフ協会 日本ゴルフトーナメント振興協会 愛知県 三重県 名古屋市
協力 CBCラジオ
賞金総額 ¥110,000,000
優勝賞金 ¥22,000,000
トヨタ賞〔優勝副賞〕 クラウン
特別賞 ホールインワン賞 クラウン
朝日インテック 最多バーディ賞
ミック ヤングジェネレーション賞
期日 5月1日~5月4日
カット 5オーバー59位タイまでのプロ61名
出場者数 105名(アマ6名)

大会スコア

1位 浅地 洋佑 70-72-62-69=273 ¥22,000,000-
2位 岩田 寛 73-69-66-66=274 ¥9,240,000-
2位 宮里 優作 70-68-67-69=274 ¥9,240,000-
4位 岡田 晃平 69-69-66-71=275 ¥4,840,000-
4位 小西 たかのり 70-69-65-71=275 ¥4,840,000-
6位 比嘉 一貴 71-68-71-66=276 ¥3,265,166-
6位 上井 邦浩 69-69-69-69=276 ¥3,265,166-
6位 生源寺 龍憲 73-67-67-69=276 ¥3,265,166-
6位 岩﨑 亜久竜 67-71-68-70=276 ¥3,265,166-
6位 長野 泰雅 68-70-68-70=276 ¥3,265,166-
6位 J・パグンサン 68-70-67-71=276 ¥3,265,166-
12位 大槻 智春 76-68-68-65=277 ¥2,332,000-
12位 金子 駆大 69-68-68-72=277 ¥2,332,000-
14位 石川 遼 72-69-70-67=278 ¥1,892,000-
14位 内藤 寛太郎 71-70-69-68=278 ¥1,892,000-
14位 木下 稜介 70-70-69-69=278 ¥1,892,000-
  • ベストアマ 中野 麟太朗 283 42位

5月1日(木) 1R

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主催者推薦出場の今野が首位に

昨年に続き予選ラウンドは各選手 午前・午後の部に分かれての2ウェイスタートとなり、初日の木曜日は多くの人気選手が早い時間帯に10番ホールからのスタートとなった。その午前組で好スタートを切ったのは岩崎亜久竜。前半のインで2つのバーディを奪い、後半もさらにスコアを伸ばして67をマークした。
午後組では最終組スタートの今野大喜が13番までに4つのバーディを奪って単独トップに。その後15番と17番をボギーとしたが、最終18番のバーディで67とし、岩﨑と並んで首位で初日を終えた。
昨年2位の片岡尚之がツアー史上4人目となる100試合連続出場の記録を達成した。しかし片岡はプレー後のトレーニング時に膝を痛めたこともあり、翌日のスタート前に棄権となった。

5月2日(金) 2R

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地元の期待を背負う金子駆大

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8年ぶりVを狙う宮里優作

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夕闇の18番ホール

雨の影響で当初の予定より50分遅れ8時からのスタートとなったが、12時52分に激しい降雨のため競技が一時中断となり、再開したのは3時間7分後の15時59分だった。午前組はすべての選手がこの日のうちに第2ラウンドを終え、前日首位の今野大喜がさらに1つスコアを伸ばし-4で単独首位に立った。また、58回大会優勝の宮里優作が5バーディ3ボギーの68をマークし上位に浮上。中断直前にホールアウトし、決勝ラウンドへ向け期待の持てる一日となった。
今野と同組でラウンドしたスーパー中学生、加藤金次郎は途中まで予選通過が狙える状況だったが、終盤8番のダブルギーで圏外へ。+6で最終的には1打及ばず予選落ちとなった。高校生の松山茉生は+9。
18時40分に日没のためサスペンデッドとなり、午後組の選手は翌朝に競技を持ち越した。

5月3日(土) 3R

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最終ホールをチップインバーディで しめくくった岡田晃平(右)

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アルバトロスを達成した小西

6時50分から第2ラウンドの残り分が再開され、9時半すぎに全選手がホールアウトし、10時40分から第3ラウンドがツーウェイで行われた。
前週の前澤杯でツアー初優を果たした小西たかのりが序盤でビッグプレーを披露。2番パー5で残り231ヤードのラフから放った1打は、ピン手前約7メートルから転がりカップイン。大会史上2回目となるアルバトロスが達成された瞬間だった。小西はこの日65で回り、通算-6で首位タイに浮上。前週に続き最終日を最終組で回ることが決まった。この日ベストスコアをマークしたのが浅地洋佑で、歴代7位に相当する62をマークし首位に並んだ。同じく-6の首位に並んだのが岡田晃平。1打差で宮里優作らが続き、首位と2打差以内に9人という大混戦のまま最終日を迎えることになった。

5月4日(日) FR

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激戦に終止符

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ベストアマを獲得した中野麟太朗

穏やかな南風の3日目から一転、最終日は北西の風が徐々に強くなる厳しいコンディションで行われた。
前日の快挙で波に乗る小西が、2番でイーグルを奪い抜け出すかに思えたが、その後は前半で3ボギー、後半に入って10番でダブルボギーと徐々に順位を下げ、王冠を巡る最終組の争いは浅地洋佑と岡田晃平の対決の様相となった。
岡田は1・2番をバーディ、3番をボギーとした後、7番のバーディでー8として単独首位。一方の浅地は痛恨のボギースタートではあったが、2・6番でバーディと巻き返し、10番のバーディで再びトップに並んだ。
この対決に割って入ったのが、ともに優勝経験者の岩田寛と宮里優作で、岩田はこの日ベストスコアタイの66をマークし、通算-6で一足先にホールアウトして後続を待つことに。最終組の一つ前をラウンドした宮里は、前半を終えー7と、8年ぶりの優勝に期待が高まったが、15番のボギーでスコアを落とし、岩田と同じく-6でホールアウトした。
浅地と岡田の最終組対決は岡田が15・17のボギーで後退し、後半をパープレーでまとめた浅地が宮里・岩田を1打上回り、通算-7でクラウンズ初優勝、4年ぶりのツアー4勝目を果たした。
浅地の高校の先輩にあたる石川遼は6番までに4つのバーディをマークしたが、その後はスコアを伸ばせず14位タイ。
アマチュアでただ一人決勝ラウンドに進出した中野麟太朗が+3で42位タイとなりベストアマに輝いた。

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