中日クラウンズの歴史

接戦を制し、
米澤がツアー初優勝

2024
第64回大会
米澤蓮
米澤蓮
Ren Yonezawa

大会概要

主催 CBCテレビ 中日新聞社
主管 日本ゴルフツアー機構
協賛 トヨタ自動車株式会社
後援 名古屋ゴルフ倶楽部 中部ゴルフ連盟 日本ゴルフ協会 愛知県 三重県 名古屋市
協力 CBCラジオ
賞金総額 ¥110,000,000
優勝賞金 ¥22,000,000
トヨタ賞〔優勝副賞〕 クラウン(クロスオーバー・スポーツ・セダン・エステートから1台選択)
特別賞 ホールインワン賞 クラウン(クロスオーバー・スポーツ・セダン・エステートから1台選択) 13H・17H
朝日インテック 最多バーディ賞 ¥1,000,000
ミック ヤングジェネレーション賞 ¥1,000,000
期日 5月2日~5月5日
カット 3オーバー58位タイまでのプロ64名
出場者数 105名(アマ6名)

大会スコア

1位 米澤 蓮 68-67-67-65=267 ¥22,000,000-
2位 片岡 尚之 68-66-67-67=268 ¥11,000,000-
3位 杉浦 悠太 69-69-66-68=272 ¥5,720,000-
3位 篠 優希 70-67-66-69=272 ¥5,720,000-
3位 小木曽 喬 68-64-68-72=272 ¥5,720,000-
6位 桂川 有人 71-68-68-66=273 ¥3,511,750-
6位 金谷 拓実 69-68-69-67=273 ¥3,511,750-
6位 稲森 佑貴 69-70-67-67=273 ¥3,511,750-
6位 杉山 知靖 69-68-66-70=273 ¥3,511,750-
10位 小浦 和也 67-69-69-69=274 ¥2,772,000-
10位 宋 永漢 66-70-68-70=274 ¥2,772,000-
12位 大西 魁斗 70-70-67-68=275 ¥2,139,500-
12位 谷原 秀人 64-70-72-69=275 ¥2,139,500-
12位 河本 力 67-65-71-72=275 ¥2,139,500-
12位 平田 憲聖 70-67-67-71=275 ¥2,139,500-
  • ベストアマ 該当者なし

5月2日(木) 1R

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午前スタートのトップは石川遼

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午後スタートの谷原が単独首位

今年から予選ラウンドは各選手 午前・午後の部に分かれての2ウェイスタートとなり、初日の木曜日は多くの人気選手が早い時間帯に10番ホールからのスタートとなった。その中でも特に存在感を発揮したのは石川遼。
4アンダーと午前スタートの選手の中でトップに。午後スタート組からは谷原秀人が-6でトップに立ち、S・ノリスが-5。
この他にも宋永漢や木下裕太などベテランの活躍が目立つ初日となった。

5月3日(金・祝) 2R

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歴代3位の好記録でトップに立った生源寺

昨季ABEMAツアー賞金王でクラウンズ初出場の生源寺龍憲が2番から5連続バーディ。9番もバーディーで歴代2位のアウト「29」を記録。14番で初のボギーがあったもののインも32にまとめトータル「61」は本大会歴代3位タイの好スコアとなった。地元のギャラリーを大いに沸かせたのが名古屋市出身の小木曽喬。10バーディ・4ボギー。積極果敢にピンを狙い、後半はパーが一つもないという内容で64。首位と2打差の2位に浮上した。
白血病との闘病を経て、この年4月にツアーに復帰したばかりのヘンドリーがノーボギーの「64」をマークして小木曽らに並ぶ2位。
初日好スタートの石川遼は終盤の14・15・17番でのボギーが響いて73。24位タイまで後退した。

6名のアマチュアはいずれもカットラインに届かず、8大会ぶりにベストアマの該当者がいないことが決まった。
一方で主催者推薦のプロ14名のうち8名が決勝ラウンドへの進出を果たした。

5月4日(土・祝) 3R

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地元の期待を背負う小木曽が単独首位

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パットの名手片岡が2位

小木曽喬が前日に続き攻め続けて1・2・3番をバーディ。4番ダブルボギー、5番ボギーとした後の6番が実に17ホールぶりのパーとなった。その後もスコアを伸ばし通算10アンダーで単独トップ。片岡尚之・米澤蓮がともに「67」でそれぞれ2位・3位に。前日まで首位の生源寺は「72」とスコアを落とし米澤と並んで3位。
最終組でスタートした河本力が1番ホールの第1打を3番ウッドでグリーンに乗せるスーパーショット。イーグルパットも決め、集まったギャラリーを大いに沸かせた。河本は前半を31としてトップに立ったが11番のダブルボギーと13番からの3連続ボギーで5位まで後退。石川遼は15番で2オン1パットのイーグルを決めこの時点で5アンダーと上位をうかがえる位置に浮上したが、そのあとの3ホールでスコアを4つ落としてしまい通算1アンダーの28位で最終日を迎えることとなった。

5月5日(日) FR

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劇的なバーディフィニッシュ

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初の優勝インタビューも堂々の受け答え

決勝進出が22組と少なく、晴天でサスペンデッドの可能性も低いことから、クラウンズでは5大会ぶりに最終ラウンドをワンウェイスタートで実施した。地元の期待を背負ってスタートした小木曽喬は前日と同様に4・5番でスコアを落とし、優勝争いは最終組の残る2人、片岡尚之・米澤蓮の「東北福祉大OB対決」となった。
前半を終えて2打リードした米澤に対し、片岡も10・11番のバーディで応戦し、12番をボギーとした米澤に並ぶと14番ではラフからの第2打をピンに絡めバーディを奪い、単独首位に立った。しかし16番ではフェアウェイからの第2打をグリーン左に外してしまいボギー。バンカーからしぶとくセーブした米澤と12アンダーで並び、そのまま最終ホールへ。
米澤は左ラフからの第2打をピン左1.5mにつけるバーディチャンス。フライヤーとグリーン上でのランを考慮に入れた素晴らしいショットだった。片岡もバンカーからの第3打を見事に寄せてパーを確実とし、プレーオフへ望みをつなぐ。
「手が震えた」という米澤の運命のバーディパットはカップに吸い込まれ、大激戦に終止符が打たれるとともに、米澤のツアー初優勝が決まった。
岩手県出身の選手としてもツアー史上初優勝。またクラウンズでツアー初優勝を果たしたのは東北福祉大の先輩でもある星野英正(44回大会)以来21年ぶり。
小木曽喬と杉浦悠太の愛知県勢が-8で3位。6位にも愛知出身の桂川が入り、地元の若い選手が終始会場を沸かせた大会となった。

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