1978
第19回大会
青木 功
Isao Aoki
大会概要
会場 | 名古屋ゴルフ倶楽部和合コース 6,152Yards Par70(35 - 35) |
---|---|
賞金総額 | ¥60,000,000 |
期日 | 4月27日~30日 |
カット | 6オーバー146までのプロ60名とアマ上位5名 計65名 |
出場者数 | 119名(アマ15名) |
大会スコア
1位 | 青木 功 | 63-67-72-68=270 | ¥12,000,000- |
---|---|---|---|
2位 | 尾崎 将司 | 71-69-71-64=275 | ¥6,500,000- |
3位 | Hubert Green | 71-69-69-68=277 | ¥4,000,000- |
4位 | 島田 幸作 | 69-67-71-71=278 | ¥2,700,000- |
5位 | Graham Marsh | 71-69-70-70=280 | ¥2,300,000- |
6位 | 中島 常幸 | 71-72-69-69=281 | ¥2,000,000- |
7位 | 草壁 政治 | 70-69-74-69=282 | ¥1,725,000- |
7位 | 郭 吉雄 | 70-74-68-70=282 | ¥1,725,000- |
9位 | 村上 隆 | 72-69-74-68=283 | ¥1,350,000- |
9位 | 小栗 正光 | 72-65-76-70=283 | ¥1,350,000- |
9位 | 小林富士夫 | 71-69-73-70=283 | ¥1,350,000- |
9位 | 今井 昌雪 | 70-68-72-73=283 | ¥1,350,000- |
13位 | 増田 光彦 | 71-71-71-71=284 | ¥1,023,333- |
13位 | Ben Arda | 74-68-71-71=284 | ¥1,023,333- |
13位 | Bob Byman | 71-72-68-73=284 | ¥1,023,333- |
16位 | 金本 章生 | 75-68-72-70=285 | ¥774,000- |
16位 | 横島 由一 | 74-71-70-70=285 | ¥774,000- |
16位 | 謝 永郁 | 74-68-70-73=285 | ¥774,000- |
16位 | 石井 秀夫 | 73-70-69-73=285 | ¥774,000- |
16位 | 矢部 昭 | 73-66-72-74=285 | ¥774,000- |
- ベストアマ 森道応 289 34位タイ
1R
予選ラウンドで2位につけていた島田幸作
この年マスターズ2位タイと好成績を残したヒューバート・グリーンが初出場。2年連続外国勢が優勝しているだけに、タイトル奪回を狙う日本勢との対決に注目が集まった。初日は晴れたものの、5メートル前後の風が吹き、和合の難度はさらに増した。しかし、史上初の3度目の優勝を目指す青木功が、驚異的な7アンダー63で単独トップに躍り出る。アウトで4バーディをマーク。インに入り、12番では45メートルをサンドウェッジでカップインさせるイーグル、16番の山越えミドルはワンオンに成功し、バーディを奪った。5打差の2位グループには、ボビー・ワドキンス、山本善隆、内田繁らの5人で、アンダーパーはわずか10人だけだった。その中でアマチュアの森道応は、1アンダーで回り、7位タイと健闘。注目を集めたグリーンは、1オーバーの17位タイとまずまずのスタートを切った。
2R
絶好のコンディションに恵まれた2日目。インからスタートした青木功は、11番4メートル、17番5メートル、1番2メートル、2番7メートルを沈め、バーディラッシュ。一時は通算11アンダーまで伸ばし、2位以下を大きく引き離した。3番でこの大会初めてボギーを叩くと、4番でもバンカーに落としボギー。しかし、最終9番ではグリーンエッジからチップインバーディで上がり67。3つスコアを伸ばし、通算10アンダーでリードを広げた。堅実なプレーで6打差の2位につけたのは島田幸作。さらに1打差で、この日ベストスコアとなる65をマークした小栗正光と内田繁が並んだ。2日連続アンダーパーで回ったアマチュアの森道応が、2アンダーと健闘し5位タイ。ヒューバート・グリーンは、スコアを1つ取り戻し、イーブンパーで11位タイに上がってきた。
3R
H・グリーンを寄せつけず圧勝した青木功
3日目、首位スタートの青木功は、風雨に悩まされ72と伸び悩んだ。アウトは3バーディ、2ボギーとスコアを伸ばしたが、10番でグリーンエッジからの20メートルを3パットしてから、リズムを崩した。11、14番も短いパットを外し、インはバーディが取れず3ボギーと苦戦した。追う島田幸作は、アイアンショットが冴え何度もバーディチャンスにつけたが、パットが決まらない。14番では1メートル足らずのパーパットを外し手痛いボギー。スコアを落とした青木との差は1打しか縮まらなかった。一方、徐々に順位を上げてきたのが、ヒューバート・グリーン。1番でボギー、5番では右バンカーからホームランし、ダブルボギーを叩いたが、その後7バーディを奪って3位に浮上してきた。
4R
2位に5打差をつけてスタートした青木功が、1番2メートル、2番2.5メートルと連続バーディスタート。7番でも1メートルを沈めるバーディを奪ったが、8番から3連続ボギーを叩きスコアは振り出しに。追いかける島田幸作は、12番でバーディを奪い一時は青木に4打差と迫ったが、続く13番の左バンカーで2度叩きダブルボギー。逆に青木は、14、15番で連続バーディを奪い一気に押し切った。前半スコアを2つ伸ばしたヒューバート・グリーンもインは1バーディ、1ボギーと伸び悩み、青木を追い詰めることはできなかった。一方、最多バーディ数の9とインのスコア29という大会記録を塗り替えたのが尾崎将司。64と猛チャージを見せ、5打差の2位に急浮上した。青木は、大会史上初となる3度目のタイトルを手中にし、同時に外国勢の3連覇を阻んだ。