1972
第13回大会
ピーター・トムソン
Peter Thomson
大会概要
会場 | 名古屋ゴルフ倶楽部和合コース 6,530Yards Par70(35 - 35) |
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賞金総額 | ¥25,000,000 |
期日 | 4月26日~29日 |
カット | 2オーバー142までのプロ51名とアマ上位5名 計56名 |
出場者数 | 118名(アマ17名) |
大会スコア
1位 | Peter Thomson | 64-69-67-66=266 | ¥3,000,000- |
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2位 | Terry Kendall | 66-66-73-67=272 | ¥1,800,000- |
3位 | 今井 昌雪 | 69-68-70-66=273 | ¥1,200,000- |
4位 | Sam Snead | 70-67-69-69=275 | ¥900,000- |
5位 | 草壁 政治 | 69-70-69-69=277 | ¥700,000- |
6位 | 内田 繁 | 71-66-72-69=278 | ¥425,000- |
6位 | Johnny Miller | 68-71-68-71=278 | ¥425,000- |
6位 | Ireneo Legaspi | 68-69-69-72=278 | ¥425,000- |
6位 | 謝 敏男 | 68-68-72-70=278 | ¥425,000- |
10位 | 陳 健忠 | 65-74-70-70=279 | ¥300,000- |
11位 | 韓 長相 | 72-70-69-69=280 | ¥250,000- |
11位 | 何 明忠 | 70-70-68-72=280 | ¥250,000- |
11位 | 尾崎 将司 | 74-65-73-68=280 | ¥250,000- |
11位 | 呂 良煥 | 71-71-72-66=280 | ¥250,000- |
15位 | 水野 紀文 | 70-66-73-72=281 | ¥170,000- |
15位 | 原 孝男 | 70-66-73-72=281 | ¥170,000- |
15位 | 杉原 輝雄 | 70-69-70-72=281 | ¥170,000- |
15位 | Ben Arda | 70-67-72-72=281 | ¥170,000- |
19位 | Graham Marsh | 73-69-70-70=282 | ¥120,000- |
19位 | 日吉 定雄 | 68-73-69-72=282 | ¥120,000- |
19位 | Billy Dunk | 71-71-70-70=282 | ¥120,000- |
- ベストアマ 陳容 284 25位タイ
1R
汚名返上で再挑戦してきたJ・ミラー
前年、真価を発揮できず予選落ちしたジョニー・ミラー、過去4回出場し、優勝を含む3位以内3回と抜群の実績を誇るピーター・トムソン、そして“ゴルフの神様”サム・スニードなど、世界の強豪が出場して話題となった大会。第1ラウンドは、好調のトムソンが、7バーディ、1ボギーの64を叩き出しトップに立った。地元の松井一敏が、5バーディ、ノーボギーの65、陳健忠も7バーディ、2ボギーの65で回り、ともに2位につけた。珍しいサイドサドル・パットで注目を集めたサム・スニードは、14番の第2打を木に当てダブルボギーとし、スコアを伸ばせず70。前年大会を盛り上げた尾崎将司は、中村寅吉と並び74と出遅れた。
2R
絶好のコンディションに恵まれた2日目は、36人がアンダーパーをマーク。この日は、外国勢が上位を占めた。トップは、連日66をマークしたテリー・ケンドール。正確なドライバーショットに加えアプローチ、パターも冴えを見せ、4バーディ、ノーボギーの内容。1打差の2位につけたのは、前日トップのピーター・トムソン。5、7番では1パットに寄せながら外してボギーとしたが、8、11、16番で取り返し前日から1つ伸ばし、通算7アンダーとした。日本勢は、首位から4打差に松井一敏、鈴村久、水野紀文、原孝男らが続いた。注目のサム・スニードは、5つスコアを伸ばして迎えた最終18番でダブルボギーを叩き、8位止まり。一方、日本のビッグスリー河野高明、杉本英世、安田春雄は、揃って予選落ちした。
3R
抜群の安定性でトップに立ったトムソン
難しいピン位置と風の影響でアンダーパーはわずかに10人しか出なかった3日目。日本勢が苦しむ中、トップに立ったのはピーター・トムソン。67のベストスコアをマークし、通算10アンダーで独走態勢を固めた。2番のロングホールでは、第2打をスプーンで2メートルに寄せ、3番ではグリーンエッジから10メートルをチップインして連続バーディ。14番では5メートルの下りのスライスラインを読み切ってバーディパットを決めるなど、好調をキープした。前日トップのテリー・ケンドールは、13番でグリーンエッジから4パットのダブルボギーを叩くなど振るわず、トップと5打差の2位に。さらに1打差の3位には、イレネオ・レガスピとサム・スニードがつけた。その後にジリジリと追い上げてきたジョニー・ミラーが続いた。
4R
トムソン(右)とスニード(左)の対決に大ギャラリーが押しかけた
前回のトータルギャラリー数2万4200人を1日で上回る2万5000人の大ギャラリーが詰めかけた最終日は、ピーター・トムソンとサム・スニードの対決に注目が集まった。連続バーディスタートを切ったトムソンに対し、スニードは2番でイーグルを奪うなど序盤から白熱した対決を繰り広げた。途中、トムソンがダブルボギーを叩くホールもあったが、それ以降はマイペースで無理をしないゴルフを心掛けた。終わってみれば、大会レコードとなる通算14アンダーで、トムソンが2度目の栄冠を手にした。大会を盛り上げたスニードは4位、注目されたミラーは6位タイでフィニッシュした。