1969
第10回大会
ピーター・トムソン
Peter Thomson
大会概要
会場 | 名古屋ゴルフ倶楽部和合コース 6,530Yards Par70(35 - 35) |
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賞金総額 | ¥18,000,000 |
期日 | 4月26日~29日 |
カット | 3オーバー143までのプロ42名とアマ上位5名 計47名 |
出場者数 | 102名(アマ22名) |
大会スコア
1位 | Peter Thomson | 68-69-68-69=274 | ¥2,000,000- |
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プレーオフ | |||
2位 | 橘田 規 | 66-71-69-68=274 | ¥1,200,000- |
3位 | 鈴村 照男 | 68-68-68-71=275 | ¥1,000,000- |
4位 | 陳 清波 | 71-69-68-68=276 | ¥800,000- |
5位 | 戸田藤一郎 | 69-68-68-72=277 | ¥525,000- |
5位 | 安田 春雄 | 68-69-69-71=277 | ¥525,000- |
7位 | Guy Wolstenholme | 72-71-68-67=278 | ¥375,000- |
7位 | 張 春発 | 67-69-67-75=278 | ¥375,000- |
9位 | 石井 弘 | 67-72-71-69=279 | ¥300,000- |
10位 | 謝 敏男 | 71-70-70-69=280 | ¥240,000- |
10位 | 杉本 英世 | 68-72-73-67=280 | ¥240,000- |
12位 | 石井富士夫 | 70-71-70-70=281 | |
12位 | 郭 吉雄 | 70-69-69-73=281 | |
14位 | Andrew Murry | 74-69-69-70=282 | |
14位 | 工藤 幸祐 | 68-72-73-69=282 | |
14位 | 内田袈裟彦 | 70-71-70-71=282 | |
14位 | 島田 幸作 | 70-70-75-67=282 | |
18位 | 原 孝男 | 71-72-69-71=283 | |
18位 | 河野 光隆 | 69-71-73-70=283 | |
18位 | 許 渓山 | 70-70-75-68=283 |
- ベストアマ 中部銀次郎 286 28位タイ
1R
3度目の優勝を目前にした橘田だったが…。
アジアサーキットから、豪州、台湾など大挙16人が来日した第10回大会は、賞金総額も1800万円(優勝賞金200万円)にアップ。大会は名実ともに国際招待競技となり、“東洋のマスターズ”として前進した。初日は、アンダーパーが20人というハイレベルなスタート。そんな中でこの大会から新設されたベストスコア賞(10万円)を66ストロークで3人が分けた。その一人、加藤辰芳は37歳のベテラン。ドライバーショットをラフに入れたのは12番だけ、グリーンを外したのも3ホールのみという正確さでバーディを積み重ねた。本大会と相性の良い橘田規もスタートから波に乗った。1、2をバーディ、インに入って12、15、16番でバーディを決め、5バーディ、1ボギーの内容。もう一人首位に並んだ台湾の陳健忠は、1、3番とロングパットを決め、その後もショット、パットともに冴えを見せてのベストスコア賞となった。前回大会優勝の安田春雄は68で9位タイスタート。首位と2打差以内に14人がひしめき合う大混戦の幕開けとなった。
2R
トムソンのパットが冴えわたった。
2日目は、朝から降ったり止んだりの雨模様。前日首位スタートの3人のうち、陳は3番から3連続、加藤は4、5番といずれもボギーを叩き、序盤で痛いミスを連発した。連覇を狙う安田も滑り出しこそ連続バーディを奪うが、7、9番をボギーとし、伸び悩んだ。この混戦から抜け出したのが、ホームコース所属で学士プロ第1号となった鈴村照男。1、2番と連続バーディ発進のあと、10番からも3ホール連続でバーディを奪うなど、一時はコースレコード(64)の更新も考えられるほどの勢いだったが、14番で第2打を右の松の木に当て3オン。30センチのパットも外し痛恨のダブルボギー。15番もボギーとしたが、それでもこの日ベストの68をマークし、通算4アンダーで張春発と並んでトップに立った。1打差の3位には、安田、橘田、ピーター・トムソンら5人が並び、混戦は続いた。
3R
プレーオフを終え握手を交わすトムソンと橘田。
天候も回復し、好天の中で行われた第3ラウンド。トップグループは3アンダーまでの7人のうち、加藤が71と一歩後退したものの、残る6人は張の7アンダーを筆頭に、3打差内に6人がひしめく展開となった。首位スタートの張は1、2番と連続バーディで好スタートで波に乗り、11、12番でも連続バーディ。さらに16、17番でもパットが冴えわたり、ベストスコア賞と単独トップをものにした。同じく首位発進の鈴村は、1番で30メートルのアプローチをカップインしイーグルスタート。しかし、2番でティショットがわずか10センチOBから出る不運もあり、この日68で1打差の2位。さらに1打遅れて16番でワンオンに成功したトムソン、大ベテラン戸田藤一郎らが続いた。
4R
豪州勢としては初の優勝者となったP・トムソンと初のベストアマに輝いた中部銀次朗。
最終日。首位発進の張が、1番で50センチのパーパットを外し、ボギーと躓く。大半のホールでピンそばに寄せながらも、得意のパットが決まらずアウト終了時で通算4アンダーまでスコアを落してしまった。また、戸田も安田もアウトで連続ボギーをたたいて、優勝戦線から後退した。一方、トムソンは手堅いプレーでペースをつかみ、1番では6メートル、3番では10メートルの長いパットを決めるなど16番を終え、通算7アンダーでトップに。同じ組の鈴村は1打差で食い下がったが、魔の17番で60センチほどの第2パットを外し、2打差に開いた。この日68にまとめた橘田は先に6アンダーでフィニッシュ。トムソンが18番でパーに収めれば優勝が決まったが、70センチのパーパットを外し、プレーオフに。前年同様、10、11、12番の3ホールのプレーオフで、橘田は10番で3パットのボギーにし、トムソンは12番でバーディとして決着を見た。トムソンは2度目の出場で、全英オープンチャンピオンの貫禄を見せた。アマチュアは第2回大会から9度目の出場となった中部銀次郎が待望のベストアマを獲得。また、この年青木功が初出場し25位タイに入っている。