1966
第7回大会
内田 繁
Shigeru Uchida
大会概要
会場 | 名古屋ゴルフ倶楽部和合コース 6,530Yards Par70(35 - 35) |
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賞金総額 | ¥8,000,000 |
期日 | 4月27日~29日 |
カット | 1オーバー141までのプロ29名とアマ上位5名 計34名 |
出場者数 | 81名(アマ22名) |
大会スコア
1位 | 内田 繁 | 69-65-69-71=274 | ¥1,200,000- |
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2位 | 橘田 規 | 69-69-70-67=275 | ¥500,000- |
2位 | 小針 春芳 | 70-65-71-69=275 | ¥500,000- |
4位 | 藤井 義将 | 67-65-71-75=278 | ¥216,666- |
4位 | 安田 春雄 | 68-68-68-74=278 | ¥216,666- |
4位 | 呂 良煥 | 69-70-72-67=278 | ¥216,666- |
7位 | 中村 寅吉 | 69-67-71-72=279 | ¥100,000- |
8位 | 鈴村 久 | 69-67-74-70=280 | ¥90,000- |
9位 | 松田 司郎 | 67-67-72-75=281 | ¥60,000- |
9位 | 杉原 輝雄 | 67-68-73-73=281 | ¥60,000- |
9位 | 林 由郎 | 68-70-73-70=281 | ¥60,000- |
9位 | 寺島 拓夫 | 69-68-73-71=281 | ¥60,000- |
9位 | 佐藤 精一 | 73-67-69-72=281 | ¥60,000- |
14位 | 能田 征二 | 69-71-70-72=282 | |
15位 | 磯村 行雄 | 70-67-71-75=283 | |
15位 | 陳 清波 | 71-69-74-69=283 | |
17位 | 鈴村 照男 | 69-70-73-72=284 | |
17位 | ※西田 升平 | 71-69-77-67=284 | |
17位 | ※森 道応 | 74-70-72-68=284 | |
20位 | 新井 進 | 68-72-71-74=285 | |
20位 | 柳田 勝司 | 70-69-72-74=285 | |
20位 | 石井 朝夫 | 72-67-73-73=285 |
- ベストアマ 西田升平 284 17 位タイ
1R
中日クラウンズというアーチで飾られた1番ティ。
さらなるメジャー・トーナメントへの発展を遂げるべく、第7回大会は、名称を「全日本アマプロ選抜第7回中日クラウンズ・ゴルフトーナメント」と改称、大会期間が3日制(初日に2R)となり、賞金総額も第6回大会の210万円から800万円に大幅アップした。これによって、優勝賞金も50万円から120万円へとなり、破格の増額となった。また、この年から名古屋ゴルフ倶楽部和合コースでの開催が定着した。
絶好のコースコンディションで迎えた第1ラウンド。多くの選手がスコアを伸ばす中、初出場の関東の若手、竹間正雄が2番で2オンに成功し、8メートルのイーグルパットをねじ込むなどベストスコア66をマークし、単独トップに立った。藤井義将、松田司郎、第5回大会覇者の杉原輝雄が67で2位タイにつけた。
絶好のコースコンディションで迎えた第1ラウンド。多くの選手がスコアを伸ばす中、初出場の関東の若手、竹間正雄が2番で2オンに成功し、8メートルのイーグルパットをねじ込むなどベストスコア66をマークし、単独トップに立った。藤井義将、松田司郎、第5回大会覇者の杉原輝雄が67で2位タイにつけた。
2R
第3Rまでリードしていた藤井義将
午後の第2ラウンドに入ると、午前首位の竹間が大ブレーキ。17番のバンカーショットでミスを犯しダブルボギーとするなど、午前より9ストロークも多い75を叩き急落。一方、藤井、小針春芳、内田繁の3人が橘田規の持つコースレコードタイ65をマークする猛チャージを見せる。藤井は5~6メートルのパットを次々と沈める好調ぶりで、2番に始まり5、10、11、15番で大会レコードタイとなる5バーディを記録。17番で1メートルのバーディパットを外して記録更新は逸したものの、通算8アンダーで単独トップに躍り出た。地元出身の内田は、ギャラリーの声援にも後押しされ、17番で10メートルのバーディパットを沈めるなど安定したゴルフを展開。同じく同郷の松田が10番と14番からの4連続バーディを奪い、イン30のトーナメントレコードを記録。地元出身のふたりが揃って2位タイにつけ、詰めかけたギャラリーを大いに湧かせた。以下、杉原と小針が135の4位タイにつけ、トップの藤井を追う。この年から始まった予選カットラインは通算1オーバーの141というハイレベルな争いとなり、第4回大会を制した細石憲二や杉本英世、オービル・ムーディー、アマ実力ナンバーワンの中部銀次郎らが予選落ちで涙をのんだ。
3R
地元での優勝に執念を燃やした内田繁。
決勝ラウンドに突入した第2日目(第3ラウンド)。好天には恵まれたものの、強い風と初日よりやや難しいカップが切られた厳しいコースセッティングとなり、各選手耐えるゴルフを強いられた。2位に2打差をつけてスタートした藤井は1番でボギーを叩いたものの、2番のロングホールで2オン、3メートル余りのイーグルパットを沈めて盛り返す。その後も安定したゴルフを続け、9アンダーでトップをキープしたままアウトを終えた。同組の内田はアウトを終えて、トップと1打差の2位。さらに後続の安田春雄はアウトで31をマークし、8アンダーの内田と並んできた。インに入ってからは3人による一進一退の攻防が続く。一時はトップに並んだ安田だが、14、15番でボギーを叩き、通算6アンダーの3位でホールアウト。藤井と内田が通算7アンダーのトップタイで第3ラウンドを終えた。
4R
優勝の王冠トロフィーを授与される内田繁。
大混戦で迎えた最終日。内田はいきなり左の林へ打ち込みボギーとするも、2番のロングホールでバーディを取り返してからはパープレーのペース。同組でトップ争いを演じていた藤井は3番でボギーを叩き、内田にトップを奪われてからはスコアをズルズルと崩してしまう。安田は6番のバンカーでホームランを打って痛恨のダブルボギーとし、優勝争いから脱落する。また、前年優勝の橘田規は17番ホールで、トップに並びかけるバーディチャンスを迎えたが、惜しくも入らず1打差の2位タイ。また、悲願の優勝に69をマークして追い上げた小針春芳も、あと一歩のところで届かず2位タイに終わった。結局、終始安定したゴルフで71にまとめた内田が嬉しい地元での優勝を決めた。内田は洵子夫人と新婚5ヵ月、ほのぼのとした初栄冠となった。また、アマチュアでは西田升平と森道応が通算284ストロークで並びホールアウト。アマ初となるプレーオフの末、西田が接戦を制した。