1965
第6回大会
橘田 規
Tadashi Kitta
大会概要
会場 | 愛知カンツリー倶楽部東山コース 7,105Yards Par74(37 - 37) |
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賞金総額 | ¥2,100,000 |
期日 | 4月27日、28日 |
カット | なし |
出場者数 | 58名(アマ13名) |
大会スコア
1位 | 橘田 規 | 71-74-75-71=291 | ¥500,000- |
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2位 | 杉原 輝雄 | 75-73-73-71=292 | ¥300,000- |
3位 | 陳 清波 | 74-72-72-75=293 | ¥200,000- |
4位 | 森岡比佐士 | 75-76-71-72=294 | ¥90,000- |
4位 | 小針 春芳 | 76-71-75-72=294 | ¥90,000- |
6位 | 小野 光一 | 73-74-73-76=296 | ¥70,000- |
7位 | 中村 寅吉 | 75-74-74-74=297 | ¥60,000- |
8位 | 鈴村 久 | 73-77-76-72=298 | ¥50,000- |
9位 | 勝俣 功 | 80-76-70-73=299 | ¥30,000- |
9位 | 陳 健忠 | 74-74-75-76=299 | ¥30,000- |
9位 | 安田 春雄 | 73-75-78-73=299 | ¥30,000- |
12位 | 金 学栄 | 77-77-73-73=300 | |
12位 | 松田 司郎 | 72-79-75-74=300 | |
12位 | 細石 憲二 | 77-74-76-73=300 | |
12位 | 杉本 英世 | 71-76-78-75=300 | |
16位 | 山口 征二 | 73-81-73-74=301 | |
16位 | 小川 貞雄 | 76-75-74-76=301 | |
16位 | 森 泉 | 73-75-77-76=301 | |
19位 | 鷹巣 南雄 | 77-75-75-75=302 | |
20位 | 上田 鉄広 | 78-76-76-74=304 |
- ベストアマ 中川好正 308 35位
1R
第6回大会は3年ぶりに愛知カンツリー倶楽部に舞台を戻し、58名(プロ45名、アマチュア13名)が参加して開催された。初日は、雨上がりで10メートル前後の強風が吹く悪コンディション。その中で好スタートを切ったのは、第3回大会のチャンピオン橘田規と川奈出身の大器として期待を集めていた杉本英世だった。橘田はこの日、ノーボギーという安定したプレーで3アンダーをマーク。一方の杉本は、豪快なドライバーショットと切れ味の良いアイアンを武器に積極的なゴルフを展開した。9番520ヤードのロングホールでは、ティショットを隣の1番のフェアウエーに打ち、第2打でピン手前2メートルに2オン。イーグルこそ逃がしたものの、バーディを奪う頭脳プレーを見せた。10番のロングでもグリーンエッジから12メートルを決め、イーグル。13番ではOBを出してダブルボギーを叩いたが、このコースで特に難しいと言われる15番以降は着実なプレーでパーをキープ、橘田と並ぶ3アンダーでトップを分けた。続いて1打差3位に松田司郎、1アンダーの4位タイには、森泉、鈴村久、安田春雄、小野光一、山口征二が続いた。
2R
トップタイでスタートした杉本は、出だしの1番に続き4番もボギー、7番では3パットのダブルボギーと荒れ、橘田に2打の遅れをとり後退した。橘田は堅実にパープレーで回り、通算3アンダー145で単独トップに立った。第1ラウンド、パットが決まらず2オーバーの76だった小針春芳は、第2ラウンドはロングパットが面白いように決まり出し、インだけで5バーディと急追した。結局、このラウンドは3アンダーの71でフィニッシュ。通算1アンダー147で杉本、小野と並び2打差の3位タイにつけた。1打差の2位にはこのラウンドを2アンダーで浮上してきた陳清波。手堅いゴルフで好位置につけ、待望のタイトル奪取へ意欲を見せた。松田は79と大崩れし、優勝圏外に。 アマチュアは実力ナンバー1の中部銀次郎が、パットに苦しみ不振。午前、午後と各3つのバーディで気をはいた社会人1年生の中川好正が通算5オーバー、153の18位タイでリードを奪った。
3R
ティショットする橘田規と左から杉本英世、陳清波、小針春芳。
最終日は絶好のコンディションの中、前日首位の橘田を中心に、2位の陳、同じく3打差6位で連覇を狙う杉原輝雄の3人がトップグループを形成、激しい首位攻防が繰り広げられた。その中で、悲願のタイトルに執念を燃やす陳が、持ち前のシュアなショットを武器にほぼ完璧なゴルフで地力を発揮。伸び悩む橘田を2打逆転し、通算4アンダー218で単独トップに立った。一方、優勝候補の筆頭に挙げられた杉原は、ステディにマイペースを守り、73をマークして通算1アンダー221。陳と3打差で虎視眈々逆転を狙っていた。
4R
最終ホールで劇的バーディパットを沈め、2度目の優勝を決めた橘田規。
最終ラウンドでも陳が9、10番で連続バーディを奪うなど優位に進め、逃げ切り態勢に入ったかに見えた。一方、追いかける橘田は、12番までは歯がゆいゴルフで3打差をつけられる。13番では小針が橘田を抜いて2位に浮上したが、15、17番でボギーで後退。すると、橘田が得意のパットを生かし、猛然と巻き返してきた。14番のバーディに続き、16番のショートでも3メートルにつけ、見事にバーディを奪った。陳は、その16番で3パットのボギーを叩き、先にホールアウトした杉原と3人が通算4アンダーで並んだ。橘田と陳がパープレーならプレーオフ突入となる最終の18番ロングホール。橘田が6メートルに3オンしたのに対し、陳は4打で1.5メートルにつけた。橘田はこの難しいパットを沈めてバーディ。この劇的なバーディパットに圧倒されたのか、陳はパーパットも外して3位。第3回大会に続き再び愛知カンツリー倶楽部で2度目の栄冠を手に収めた橘田は、「初日首位スタートは勝てない。2度優勝は出来ない」という2つのジンクスを破った。また、アマチュアでは中川が通算308ストロークの35位で逃げ切った。