1964
第5回大会
杉原輝雄
Teruo Sugihara
大会概要
会場 | 三好カントリー倶楽部 7,020Yards Par72(36 - 36) |
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賞金総額 | ¥2,100,000 |
期日 | 4月23日、24日 |
カット | なし |
出場者数 | 53名(アマ13名) |
大会スコア
1位 | 杉原 輝雄 | 77-73-71-73-294 | ¥500,000- |
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2位 | 中村 寅吉 | 71-72-74-78-295 | ¥300,000- |
3位 | 小針 春芳 | 72-70-75-79=296 | ¥150,000- |
3位 | 陳 清波 | 75-75-72-74=296 | ¥150,000- |
5位 | 鈴村 久 | 76-72-78-71=297 | ¥80,000- |
6位 | 木本 与 | 77-78-71-72=298 | ¥70,000- |
7位 | 陳 健忠 | 76-74-69-80=299 | ¥36,666- |
7位 | 石井 朝夫 | 78-77-73-71=299 | ¥36,666- |
7位 | 内田 繁 | 81-71-74-73=299 | ¥36,666- |
7位 | 能田 征二 | 77-77-72-73=299 | ¥36,666- |
7位 | 石井 廸夫 | 76-75-76-72=299 | ¥36,666- |
7位 | 新井 進 | 74-74-73-78=299 | ¥36,666- |
13位 | 橘田 規 | 68-75-77-81=301 | |
13位 | 杉本 英世 | 77-74-74-76=301 | |
15位 | 勝俣 功 | 72-77-77-76=302 | |
16位 | 小野 光一 | 75-79-74-75=303 | |
16位 | 北本 隆 | 75-75-76-77=303 | |
18位 | 黒田 吉次 | 79-75-74-76=304 | |
18位 | 加藤 辰芳 | 75-78-74-77=304 | |
20位 | 森岡比佐志 | 76-74-73-82=305 |
- ベストアマ 広瀬義兼 308 23位タイ
1R
前年に続き、第5回大会も三好カントリー倶楽部の開催となった。この大会は、ベテラン勢の巻き返しによる熱戦が繰り広げられた。初日は北風がやや強かったものの快晴のコンディション。午前の第1ラウンドは第3回大会優勝の橘田規が、4アンダー68の好スコアで飛び出した。初代チャンピオンの中村寅吉は、大会10日前からコースに来て練習するほど意欲十分に本番に臨んだ。その甲斐あって、第1ラウンドのアウトは3アンダーの33と好スタートを切った。しかし、インに入ると15、18番でショートパットを外してボギーを叩き、結局1アンダーの71。それでも、橘田に続き2位につけた。また2年ほど不振に悩んでいた小針春芳は、春のアジアサーキットから帰ってきて以来調子を取り戻し、第1ラウンド終了時イーブンパーの72で3位につけ、復活の兆しを見せた。
2R
杉原輝雄のティショットを見守る陳清波。
第1ラウンド3位につけた小針は、午後になってさらに調子を上げ、いずれも長いバーディパットを沈めて4バーディを奪った。しかし、インに入り11番のロングホールで2オンに成功したものの3パットして波に乗り切れず、その後はバーディチャンスに恵まれなかった。17番ショートホールでは、グリーン左のバンカーに入れボギー。それでも、橘田に代わって1打差の単独トップに立った。首位の座を明け渡した橘田は、セカンドショットを曲げてバンカーに落とすケースが多く、三好の罠を攻略できずにいた。一方、2位スタートの中村はアウトを2アンダーの34と好発進したが、苦手のインで2オーバーの38とまたしても崩れ、思うようにトップとの差が詰められない。結局、通算2アンダーで小針が単独首位。1打差で中村、橘田が続く展開となった。注目された石井朝夫と陳清波は、ともにパットが決まらず苦戦。地元勢では、ホームコース所属の鈴村久が初出場ながら健闘し、新井進と並んで通算4オーバー4位タイにつけた。また、ベテランの林由郎は第2ラウンドの5番でティショットを打った時、右足がけいれんを起こし、7、8、9番と連続してOB。11番までプレーしたが棄権した。
3R
斜面から左打ちでリカバリーする中村寅吉。
快晴の好コンディションに恵まれた最終日は、1ホールごとに順位が変わる息詰まる優勝争いが展開された。特に、トップグループの小針、中村、橘田の激闘は見物だった。第2ラウンドまで調子が上向きだった小針は前日のようにはパットが決まらず、中村も疲れが出てきたのか、ショットに精度を欠き始めた。それでも積極的にコースに挑み、スコアも一進一退、中村と小針は第3ラウンドを終了して通算1オーバーの217で並んだ。このベテラン2人に挟まれた橘田はすっかりペースを崩し、アウトで40を叩き優勝戦線から脱落。代わって上位に進出してきたのが、前回大会の最終日に猛追し2位に食い込んだ若手の杉原輝雄だった。杉原はトップと8打差の7位タイからのスタートながら、14番の打ち下ろしのショートホールでバーディを奪うなどショットが好調で、4打差までに迫った。
4R
中村寅吉との競り合いを制し、初優勝した杉原輝雄(左)とベストアマの広瀬義兼。
最終ラウンドになって、中村のドライバーがブレ出し、アウトで手痛い5ボギーの41。一方、トップタイでスタートした小針も13番から3連続ボギーという思わぬ崩れ方をした。このチャンスに台頭してきたのが杉原だ。序盤は堅実なプレーでパーキープに徹し、インでは15番でアプローチをミスしたものの、16番ですかさずバーディ。17番でも左ラフからボギーとしたが、18番は9メートルのバーディパットを決めて取り返し、通算6オーバー294でホールアウトした。アウトで一旦後退した中村は、インで盛り返した。16番でイーグル逃がしのバーディを奪い、杉原と並ぶ。ところが、17番のボギーで再び後退。最終18番も決めればプレーオフという2メートル弱のパットが無情にもカップのフチで止まり、万事休す。結局26歳の杉原が、念願の本大会初優勝を飾った。アマチュアでは、広瀬義兼が初のベストアマに輝いた。