1963
第4回大会
細石憲二
Kenji Hosoishi
大会概要
会場 | 三好カントリー倶楽部 7,020Yards Par72(36 - 36) |
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賞金総額 | ¥2,100,000 |
期日 | 4月25日、26日 |
カット | なし |
出場者数 | 57名(アマ13名) |
大会スコア
1位 | 細石 憲二 | 73-67-77-73=290 | ¥500,000- |
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2位 | 杉原 輝雄 | 79-67-74-72=292 | ¥300,000- |
3位 | 橘田 規 | 74-72-76-73=295 | ¥200,000- |
4位 | 新井 進 | 75-72-72-78=297 | ¥100,000- |
5位 | 中村 寅吉 | 73-74-73-78=298 | ¥75,000- |
5位 | 陳 清波 | 74-77-74-73=298 | ¥75,000- |
7位 | 石井 朝夫 | 74-77-76-73=300 | ¥55,000- |
7位 | 藤井 義将 | 79-74-74-73=300 | ¥55,000- |
9位 | 加藤 辰芳 | 72-75-76-78=301 | ¥35,000- |
9位 | 松田 司郎 | 75-76-74-76=301 | ¥35,000- |
11位 | 佐藤 精一 | 77-79-79-68=303 | |
12位 | ※吉川 隆之 | 78-73-75-78=304 | |
12位 | 小野 光一 | 76-77-77-74=304 | |
14位 | 石井 廸夫 | 73-76-81-75=305 | |
14位 | 杉本 英世 | 74-78-77-76=305 | |
14位 | 木本 与 | 79-74-79-73=305 | |
17位 | 井上 清次 | 79-75-76-76=306 | |
18位 | 小針 春芳 | 76-71-80-80=307 | |
18位 | 謝 永郁 | 80-72-73-82=307 | |
20位 | 北本 隆 | 77-76-82-73=308 | |
20位 | 山本謙太郎 | 78-77-78-75=308 | |
20位 | 戸田藤一郎 | 80-75-73-80=308 |
- ベストアマ 吉川隆之 304 12位タイ
1R
第4回大会は、会場を三好カントリー倶楽部に移し開催された。トッププレーヤー達が7,020ヤード、 パー72の難コースにどう挑んでいくかが注目され た。初日は風がやや強かったが、好天に恵まれた。午 前の第1ラウンドでは、関東の名門である我孫子派 の第一人者林由郎が1アンダー71で単独トップに 立った。続いて、1打差のパープレーで三好カントリー 倶楽部をホームコースとする加藤辰芳が単独2位に。 さらに、3位タイには1オーバーで細石憲二、初代チャ ンピオンの中村寅吉、そして石井廸夫が続いた。前年 度チャンピオンの橘田規は、2オーバー74と6位というまずまずのスタートとなった。
2R
三好C.C.で開催された第4回大会。ティショットは中村寅吉。
午後の第2ラウンドに入ると、細石と杉原輝雄が67のコースレコードをマーク。杉原は第1ラウンドの29位タイから一気に2位タイまで駆け上がり、優勝戦線に加わった。細石は、通算4アンダーの140で単独トップに立った。その細石は、1、2番のバーディで波に乗ると、7番から3ホール連続1パットとパットが絶好調。2ラウンドは通算1パット17回(アウト8、イン9)と冴え渡った。ただ、鬼門は11番で、第1ラウンドはOBを打ち、第2ラウンドは3パットと苦しめられた。6位スタートの橘田は安定したプレーで首位と6打差の2オーバー146で2位タイに。第1ラウンド2位につけていた加藤は、75で一歩後退。首位スタートの林や石井も第2ラウンドは伸び悩んだ。 ところで、三好コースでは、それまで正式競技が開催されなかったため、コースレコードがなかったが、大会前日の競技委員会で76以下をコースレコードと認めることにしていた。第2ラウンドに吉川隆之が73をマークし、これがアマ・コースレコードとして認定された。なお、吉川は通算7オーバーの151で10位タイに入ってきた。
3R
橘田(左)のパットを見つめる杉原(中央)と細石(右)
最終日は、第2ラウンドの勢いそのままに杉原が猛追。スコアに乱れが出始めてきた細石と大接戦を演じた。第3ラウンドのアウトは、杉原、細石ともに37と6ストロークの差は縮まらなかったが、インに入ると好調だった細石のパットが乱れだし、15、17番を3パットのダブルボギーとし77。手堅い杉原が追い上げて74をマークし、その差は3ストローク差まで縮まった。また、中村寅吉も73と巻き返し、杉原とともに3打差の3位タイに。2打差の2位には72で回った新井進が急浮上していた。
4R
頭脳的なプレーで杉原輝雄に競り勝った細石憲二。
午後の最終ラウンドは大接戦となった。細石は、不安定なショットが響き、1、6番でバンカーにつかまってボギーという苦しい展開。逆に杉原の追い上げは午後に入っても止まらず、1、5番と絶妙なショートゲームでバーディを獲り、6番では通算2オーバーでついに細石を捕らえた。しかし、細石は10番でバーディを奪い再びトーナメントリーダーに返り咲く。こうなると精神力の攻防だった。10番で落ち着きを取り戻した細石は、15番で5メートル近いロングパットを沈めて優位に立つと、続く16番でも3.5メートルのパットを決めてリードを広げた。一方、杉原は15番で細石と同距離のパットを外してボギーにし、リズムを崩す。結局このパットの成否が明暗を分けた。細石は最も苦手としていた17番のショートホールも手前に刻んで、アプローチでピンに寄せパーセーブ。持ち前の小技を生かした細石が見事初優勝を飾った。中村は、パットに苦しみ5位タイ止まり。3位には前年優勝者の橘田が入り、第3ラウンド終了時2位につけていた新井は78と崩れて4位にとどまった。なお、第2ラウンドにアマ・コースレコードをマークした吉川は、通算16オーバーでベストアマを獲得するとともに、12位タイに入る健闘を見せた。