• RSS FEED

中日クラウンズ思い出②

突然、昨日から 中日クラウンズの思い出を記事にしています。

2回目は2002年の43回大会、主役は、イングランドから来日したジャスティン・ローズ、そして日本の当時大学4年生のアマチュアの宮里優作、ともに1980年生まれ(野球なら松坂世代)2人ともまだ21歳の若者でした。

当時、イングランドといえば、サッカーのベッカム(ローズの5歳上)が有名人。ローズへのインタビューで「サッカーはベッカム、ゴルフはローズと呼ばれる日も?」と質問したことを思い出します。ローズは「髪型は真似できないし、彼とは違うよ」とはにかんでいました。ローズは高校生だった17歳のとき、全英オープンで4位に食い込み、イギリスでは天才少年現ると話題になり、即プロ転向 しかし、プロの壁に跳ね返され、予選落ちの連続。ようやく4年目のこの年に、欧州ツアーで初優勝を飾り、日本乗り込んできたのです。

プロ初優勝で自信にあふれたローズのプレーは和合でもさえわたり、初日首位タイにつけると3日目を終わり、2位に4打差の安定ぶり、2位につけたのが、アマチュアの宮里、日本期待を背に、最終日、日英21歳対決がスタート。しかし、地力に勝る、ローズはスコアを1つ伸ばし危なげなく日本ツアー初優勝を飾ります。(当時のクラウンズの最年少優勝)期待の宮里はスコアを伸ばせず「プロ、アマの違いがあっても同い年に負けるのは悔しい」と和合を後ににします。

その後プロ入りした宮里は、プロの洗礼を受け、初優勝までは実に11年もかかり2013年の最終戦「日本シリーズ」最終ホールでチップインショットを決め初優勝、ガッツポーズした後、膝をついて号泣、グリーンサイドで見守っていた、お母さんと妹のプロ宮里藍さん、関係者も涙、涙(私もテレビの前でもらい泣きしました)そして、勝ち方を覚えた宮里優作は、2017年(クラウンズ58回大会)で最終ホール、バーディパットのボールがカップの淵をくるくる回って沈み、クラウンズ初制覇、ローズに敗れてから15年のときを経て、王冠トロフィーを高々と掲げ、その年の日本ツアー賞金王に輝くのでした。

一方のローズは、順調にキャリアを積み、2007年欧州ツアー賞金王、2010年メジャー「全米オープン」チャンピオンになり、2016年には112年ぶりに復活したゴルフ競技、「リオ五輪」で金メダルを獲得、世界ランク1位になるなどトップレベルの選手として君臨しています。私たちCBC関係者も、クラウンズ優勝者が輝いていることを誇らしく思います。

長くなりました、次回以降の投稿が大変そうです。

 

 

 

中日クラウンズの思い出①

 今週、61回目を迎えるはずだった、歴史と伝統に輝く男子ゴルフトーナメント「中日クラウンズ」も残念ながら、新型コロナウィルス感染拡大のため、初めての中止となりました。

私も、1985年入社以来中継やイベントにかかわり 毎年、名古屋ゴルフ倶楽部に足を運んでいました地上波の実況中継、決勝ラウンドを2001年(42回大会)から2013年(53回大会)まで担当しました。12年間の思い出は数々ありますが、強烈な印象を残したのは、石川遼プロの、最終日58(12個のバーディー)という世界最少ストロークをマークしての大逆転優勝 51回大会2010年の出来事でした。あれから、もう10年です。そこで、私の実況した過去の大会を振り返ります。

2001年の42回大会 優勝は、北アイルランドからやってきた、ダレン・クラーク(当時33歳)2年連続のクラウンズ参戦です。 前年の2000年 世界マッチプレー決勝でタイガーウッズを破り、注目される欧州の実力者でした。体型は巨漢、見た目は迫力ありましたが、とても紳士、後にライダーカップの欧州チームキャプテンを務めることからもうかがえます。キレのあるショット、さらに新しく改修された、和合のグリーンでバーディを量産、3日目を終わって2位と1打差の首位に。

最終日も前半スコアを伸ばし すんなり優勝を手にするかと思われましたが、途中振り出した雨でリズムを崩したのか、中継が始まったころ 13番ホールでこの日 4つ目のボギー 渡辺司プロらに並ばれます。ここで、表情が一変 自分の不甲斐なさに怒り爆発まるで「赤鬼」 ここでスイッチが入り強まった雨の厳しいコンデションにもかかわらず、15番 17番と怒りのバーディを奪い再び単独首位に、そして、18番ホールではセカンドショットを強烈なバックスピンをかけグリーンオン、勝利を確信して、葉巻をくゆらせながら、ビクトリーロードを歩きます。(これが様になってました)最後も強気のパットで、バーディを決め 見事日本ツアー初優勝を果たします。最後に世界トップレベルの技術と精神力の強さ見せてくれました。その後も、ダレン・クラークは 2011年メジャー「全英オープン」を制すなど活躍 現在51歳です。

また、この大会には、当時まだ20歳 後にマスターズを勝つオーストラリアのアダムスコットも出場していました。この大会でも2日目に ハーフ29の大会記録をマーク、大器の片りんをみせました。このときからカッコよかった、2001年 42回大会を振り返りました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PAGE TOP