2009年5月24日は・・・

「マウンドには浅尾ではありません。

背番号６０番がマウンドに上がりました。」(角上アナ)

＜河原純一、632日ぶり一軍登板＞

ナゴヤドームでのファイターズ戦。

ブランコのソロで先制したドラゴンズは、

先発・川井が７回無失点ときっちり役割を果たします。

ここからは勝利の方程式。

８回・浅尾、９回・岩瀬で逃げ切りかと思いきや、

８回のマウンドに告げられたのは・・・

「ピッチャー・河原」

ナゴヤドームのお客さんからは、大きなどよめきが沸き起こりました。

河原純一投手は、ドラフト１位でジャイアンツに入団。

02年には、抑えとしてジャイアンツの日本一に貢献しました。

その後は故障もあり結果を残せず、

西武にトレード後の08年に戦力外通告を受けます。

獲得に乗り出すチームは現れず、１年間の浪人生活。

トレーニングを続け、テストを経てドラゴンズに入団します。

この日が632日ぶりのマウンドでした。

リードはわずかに１点。一番から始まる攻撃。

先頭の田中賢に対して、

フルカウントになりながらも四球を出さないのはさすが。

２死を取りますが稲葉に二塁打を浴び、四番の小谷野を迎えます。

「８回の表、２アウトランナー二塁。２エンド２から投球５球目。

マウンド上が河原。バッターボックスが四番・小谷野。

次の球を投げた。落とした！空振り！スイングアウトの三振！

ポン、ポンとグラブを一回、二回叩いた河原。

ようやくここで笑みがこぼれた！」(角上アナ)

小谷野を空振り三振に取り、復帰登板をゼロに抑えました。

(敬称略)

この年、河原投手は貴重なリリーバーとして44試合に登板。

３勝を挙げ、防御率1.85と"復活"といえるシーズンでした。

この年の「カムバック賞」は該当者なしでしたが、

故障、リハビリ、浪人を経て復活した河原投手。

見事なカムバックといえるでしょう。

2009年5月24日