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無事、卒業!

 

今日もお疲れ様です、CBCアナウンサーの吉岡直子です。

昨日(3/25)に名古屋大学大学院の卒業式があり、無事に修士号を賜りました。

勤務を調整してくださった部長をはじめデスクの皆さんには感謝しかありません。

本当にありがとうございます!!

 

 

この2年間たくさんの方から「なんの勉強をしているの?」と訊かれることがありました。

その度、私は「社会学です」「人文学です」「ネット上に現れる人の心理です」等といって答えを曖昧にしていました。

実は私が研究していた分野はジェンダー学で、いわゆるフェミニズムと呼ばれるものでした。

 

正直に言います。

「ジェンダー学を研究しています」

これを言うことで<面倒くさい女><口うるさそうな女>と思われるかもしれない…

そんな不安を感じていたからです。


 

 

 

1986年生まれの私にとってフェミニズムのイメージは決していいものではありませんでした。

子どもの頃にテレビで見ていた有名なフェミニストの先生は、他の出演者から「五月蠅いおばさん」として弄られていました。大きな声で必死に主張する様子は「ヒステリー」と言われ、その姿すらも笑いのタネになっていました。

それを見て育った私にとってフェミニズムは「和を乱すもの」であり、自分自身は「物わかりのいい女」になろうと思っていました。

折しも私の学生時代はジェンダー・バックラッシュと呼ばれる時代で、同年代の多くがフェミニズムに対して同様のイメージを抱いていたと思います。

 

運よくアナウンサーとして採用されたのが2010年。

憧れの仕事に就けてわたしは毎日幸せでした。ニュース読み、中継、ロケ、スタジオでのプレゼンテーション、バラエティ番組のアシスタント…どの仕事もやりがいに満ちたものばかりで、あっという間に数年の月日が流れました。そんな2018年の夏、いつものように新聞をチェックしていた時「医大入試 女子一律減点」のニュースが目に入ってきました。

 

このニュースはとても衝撃でした。

『女子生徒である』

その一点の理由で公平なはずのテストで減点され、夢である仕事に就けなくなってしまう。減点された少女たちの絶望感は計り知れません。自分が仕事に充実感を感じていた分だけ、医師の道を閉ざされてしまった受験生たちへの思いが募りました。

「社会人の一員として何かできることはないだろうか」

そんな思いから名古屋大学大学院の門を叩きジェンダー学を学びました。

 

修士号を頂いたとは言え、まだ2年間しか研究していない私はまだまだ未熟者です。

これからも働きながら研究を続けて、いつか自分の言葉で皆さんにお話しできるようになることが今の夢です。

 

とっても長くなってしまった…(汗)

ここまでお付き合いありがとうございます。最後に、

女性も男性もお年寄りも子供も性別のない人も、誰もが生きやすい社会にしていきましょう!

 

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