コスプレをした家族写真「浅田家」で木村伊兵衛賞を受賞した、三重県津市出身の浅田政志さん。

12年前の2009年、まだ今ほど世に知られていなかった彼の人生を追いかけ、ドキュメンタリーにした作品が、ＣＢＣテレビ制作「家族記念日」でした。

作品は、その年の映像作品に贈られる賞を、多く受賞しました。

下野ディレクターです　↑

去年は、嵐の二宮和也さんで「浅田家」として映画化され、ブルーリボン賞や日本アカデミー賞にも名を連ねた浅田さんの人生。

「家族」の本質にせまった浅田さんの活動そのものが、いつの時代も、私たちに「幸せ」とは何かを問いかけます。

そして、コロナ禍の今……

浅田さんは、やはりファインダーをのぞいていました。

今しか残せない家族の姿。

あのときだから残せた家族の姿が、立ち止まることのない時間の重みを教えてくれます。

12年経ち、私も再びナレーションを担当しました。

私自身が受け取る感覚や送り出せるトーンも、12年前と今とでは違っていました。
それは生きている限り「写真」と同じで、二度と再現することは不可能なのだと感じました。
だからこそ、人生は一瞬一瞬が素晴らしいのかもしれません。

深夜の時間ですが、ぜひぜひご覧ください。

ドキュメンタリー「家族記念日～写真がつなぐ12年」
3月29日（月）午前1時25分～2時50分

ナレーション：石井亮次・渡辺美香
ディレクター　下野賢志
撮影　　　　　尾白敦
音声　　　　　梶谷愛
プロデューサー大園康志