●映画「AI崩壊」まもなく公開
2020年1月に公開予定の「AI崩壊」を観てきました。
舞台は、10年後の2030年。
超高齢化がすすんだ日本では、AIによって、すべての国民の個人情報や健康状態を管理していました。しかし、ある日、それらの情報を持ったAIが人間の生きる価値を選別し、殺戮マシンと化します・・・
<10年後の日本>を描く、サスペンス超大作です。
大沢たかおさんは、AIを暴走させたテロリストとして、警察に追われる開発者を演じています。
「一大アクションと思われがちですが、ただ逃げてるだけなんですよ。(笑)むしろ、人間味のある男性を意識しました。日本映画でトム・クルーズのようなものは・・なんか違うかなと(笑)」
確かに、亡くなった妻や、残された娘のことを思いながら逃げ続ける姿には、ごく普通の一研究者の苦悩が表れています。
オリジナル脚本で臨んだ入江悠監督は
「俳優、スタッフ、演出、すべて一生に一度あるかないかの豪華な作品になりました。」
とのこと。
カーシーンなどのアクションはもちろんのこと、未来社会の細やかな演出も見どころ。ハエくらいのサイズのドローンは印象的です。
図らずも同い年という二人の俳優、賀来賢人さんと岩田剛典さんが、大沢さんの義理の弟、そして宿敵として登場。
「みんな大沢さんと共演できるとあって、すごく力が入ったようです」と監督。
対して大沢さんは、
「僕自身は、俳優の世界は上も下もないと思っているんですよ。しかし、彼らがそういう気持ちでいてくれていることがわかったので、いい映画にしなくてはと思いました。撮影中、うまい棒をよく食べるんですけど、そういう姿も見られてはいけないと思い、トイレで食べていました(笑)。」
と、お茶目な面も。2年間の休業を経た今は、いつやめてもいいと思うほどの気持ちで仕事に取り組んでいるのだとか。
そう遠くない10年後の一大危機、AIの暴走によっておきる交通事故 ビルから締め出される人々、残高がゼロになる銀行の口座、そして命の選別・・・数々シーンには生々しい恐ろしさもあります。
「AIは、使い方によっては、よくも悪くもなる。だからこそ、そのAIについて知ることが大切だと思います」と監督。
「結局は、人が使うものなのだから、人がどう生きていくのかにかかっているのではないかなと思います」と大沢さん。
クライマックスをどんな風に感じるのか、、、息をもつかせぬスケールの作品です。「AI崩壊」1月31日より公開。
ぜひ劇場でご覧ください。