4年越しのHランプ
きのうヤクルト・松本直樹選手が、プロ入り初安打を記録しました。
プロ入り2年目、16打席目での初安打でした。
2015年秋。
立教大学の4年生だった松本選手は、ラストシーズンを迎えていました。
当時の正捕手は、同級生の鈴木貴弘捕手。
日大三高で吉永健太朗投手とバッテリーを組んだ、甲子園優勝メンバーです。
その陰に隠れて二番手捕手だった松本選手は、入学以来ノーヒットでした。
2015年10月24日。最終カードの東大戦。
8回1死一・二塁、松本選手が代打で登場しました。
宮台投手(現・日本ハム)の初球を捉えた打球は、三遊間へのゴロ。
ショート・山田大成選手が、深い位置で打球に追いつきました。
一塁は悠々セーフのタイミング。
大学通算22打席目。ついに初安打か。
しかし、ランナーは一・二塁。
ショート・山田選手は三塁へ送球し、二塁走者が三塁封殺。
ランナーなしだったら内野安打だったのに・・・
記録は遊ゴロで、初安打とはなりませんでした。
これが大学最終打席となった松本選手は、ノーヒットのまま卒業。
大学4年間、神宮球場でヒットを打つことはできませんでした。
卒業後、社会人野球の西濃運輸に進んだ松本選手は急成長を見せ、
1年目から正捕手の座を獲得。
都市対抗でも活躍を見せドラフト候補となり、
2017年、ドラフト7位でスワローズに入団しました。
そして、きのう、プロ初安打を記録。
しかも球場は神宮球場。
大学卒業から4年。
ついに、神宮球場のスコアボードに、
大学時代に叶わなかった、"H"のランプを灯したのでした。