●障害者よろず相談とは・・・
先日、東京都千代田区にできた新しい施設を見学しました。
その名も MOFCA(モフカ)誰でも入場自由です。
ウッディであたたかな内装、壁はクッション系のやわらかいクリーム色で統一されており、
クリスマスのかざりつけに、お菓子、おいしいコーヒーの香りも・・・
ここは今年の秋にオープンしたばかりの、障害者よろず相談の場所。
よろず相談の名のとおり、相談内容は本人の判断によるもので、どんな障害でもかまいません。
社会の中には、苦しみを人に伝えられず、悩み、抱え込んでしまう人が多くいます。
特に、発達障害に関しては、症状もさまざまで、本人すらそのことに気づかずに長年苦しみ続けているケースも。
以前、支援施設にいた相談員の河田さんは、
「役所の窓口などでは大ごとになりやしないか、と心配な人は、ここで気軽に悩みを打ち明けてほしい」と話します。
広いところがしんどいと感じる人に、プライベートスペースも。気持ちの落ち着きを得るためのサポート器具などの紹介も行っています。
看護師で相談員の山賀さんがつけているのは、プライベート空間を確保できるヘッドホン。周囲の音を遮断し、集中力を高める効果が期待できます。つけてみると、非常に心地よく、受験生や営業マンなどにも喜ばれそうです。
統括部長の中村さんが手にしているのは、話し声をクリアにするマイク。奥の白い丸いスピーカーから、音量はほとんどそのままに、さらに明瞭になって聴こえるから驚きです。
看護師や、小学校の教員、銀行員、ホテルマン、カウンセラー、さまざまなキャリアの持ち主が一体となって、心の苦しみの緩和に取り組むMOFCA(モフカ) 行政が民間に委託して行うのは、東京都でも類をみないそうです。
障害のある、なしに限らず、日々生きづらさを感じている人は、少なくないはず。誰でも「ふらっと立ち寄って心を整えられる」
モフカのような施設は、この地方でも必要となってくるかもしれません。