立正大学が優勝!
明治神宮大会。立正大学が優勝を決めました。
おめでとうございます!
試合を決めたのは、DeNAドラフト2位・伊藤裕季也選手の逆転2ランでした。
インタビューで伊藤選手が見せた涙には、
この栄冠をつかむまでの、チームの厳しい道のり、
数え切れない悔しさが詰まっていたに違いありません。
2010年秋から二部に在籍していた立正大学。
一部昇格には、二部優勝+入替戦で勝利という厳しい条件でした。
私も大学生のころ、二部だった立正大学の試合を何度か観に行きましたが、
一部復帰への道のりは本当に厳しいものでした。
・2016年の春。
黒木投手(現・オリックス)を擁する立正大学は、開幕から7連勝。
二部優勝へ王手をかけました。
しかし、青山学院大に勝てば優勝という状況から連敗。
あと1勝に泣き、青山学院大に優勝をさらわれました。
・2016年の秋。
今度は春と逆の立場。
立正大は、負ければ青山学院大の優勝が決まる状況から、2連勝。
土壇場での驚異の粘りで踏みとどまり、国士舘大との二部優勝決定戦に持ち込みました。
青学との最後の試合は延長13回、4時間超の熱戦。
12回、13回と二度も勝ち越されながら逆転サヨナラ勝ちし、
チームの勢いを考えても、決定戦は立正大に分があるように思えました。
雨の中始まった、二部優勝決定戦。立正大は幸先よく2点を先制します。
しかし徐々に雨が強まり、結局2-1とリードしながらも雨天ノーゲームに。
仕切り直しとなった試合では、
国士舘大・椎野(現・ソフトバンク)の前に完封負けを喫しV逸。
またしてもあと1勝足りず、涙を呑みました。
・2017年の春。
新チームとなり、三年生となった小郷が一番、伊藤裕季也が四番に座ったシーズン。
今度こそ10戦全勝、文句なしで優勝を決めます。
入替戦でも高橋礼(現・ソフトバンク)擁する専修大を下し、念願の一部昇格を果たしました。
・2018年秋。
集大成の年。
大混戦の中、駒澤大学との優勝決定戦を制して、9年ぶりの東都制覇!
優勝を決めたその日に、二人の選手がドラフト指名されるというおまけつきでした。
そして神宮大会で、日本一の座をつかみました!
2年生からレギュラーとして、この道のりを経験してきた伊藤裕季也選手。
「これ以上苦しいことがないくらい、苦しい四年間だった」
この言葉にすべてがこもっていました。
苦しんだ末、最後につかんだ歓喜の瞬間。
これを糧に、プロの舞台での活躍も楽しみにしています!
・・・立正大学の試合で思い出すのが、私が観戦した多摩一本杉球場での試合で、
スタンドでたった一人で応援していたチアガールの女性。
声を振り絞り、自らエールを切り、10月の寒い中でバケツの水をかぶって、
必死に応援していた姿が記憶に残っています。
おそらくはもう卒業されたであろう彼女にも、吉報は届いたことでしょう!
改めて、おめでとうございます!