●山紫水明を描く
木村光宏さんの個展に行ってきました。
木村さんは、独学で日本画家を志し、日展などで数々の賞を手にしてこられたこの地方を代表する画家です。
山岳風景は、心を奪われる幻想的な美しさ。
鑑賞する距離によって絵の魅力がかわります。
離れるとより立体的に。近くで見ると、
けわしい岩肌の大胆な絵の具の使われ方に圧倒されます。
十和田湖の朝焼けの風景を表したこちらの作品↓
深い奥行は、いったん黒い絵の具をすべて塗り、重ねて仕上げることで得られるのだそう。
吸い寄せられるような作品でした。
さらに・・・・
こちらの白糸の滝は、絵の前にたつだけで、清涼感を感じるほどのみずみずしさ。
日本画は、その絵の具の特性から、油絵のようにキャンバスを立てて書くことができないそう。
床に置いた状態で、これだけのほとばしりを描かれるのです。
腰が痛くなるのでは・・・などのレベルを超えた、すごい作業ですね。
(↑丹野みどりさんと行ってきました)
日本画の魅力を改めて感じた今回の展覧会。
12月16日の日曜まで、古川美術館で開催です。