【日めくりドラゴンズ】11月1日
2007年11月1日は・・・
「2ストライク2ボール。ピッチャー・岩瀬が、ボールをセット。
足を上げる、第5球を投げました。
打ちました。高いバウンドは、セカンドゴロ!
荒木が、バックハンド掴んだ。ジャンピングスロー。
一塁。タイロンウッズ掴んだ。アウト!
ドラゴンズ優勝!ドラゴンズ日本一!
昭和29年以来、待ちに待った53年ぶり日本一!」(水分アナ)
<53年ぶりの日本一!完全リレーで達成!>
日本一へ王手をかけているドラゴンズ。
あとのないファイターズは中4日でダルビッシュが先発します。
ドラゴンズは2回、
ウッズ、中村紀の連打でチャンスをつくると、
打席には2年目の平田。
「バッター・平田。さぁ、ミラクルボーイになれるか。
ラッキーボーイになれるか。
2ストライク1ボール。第4球を投げた。
直球、高い球、打ち上げた。ライトへ上がった、ライト大きい!
向き直った。飛距離は十分。ライト・稲葉、掴んだ。
サードランナー・タイロンウッズ、スタートを切る。
ボールは返ってこない。ホームイン!
平田良介。19歳のバットが、
ドラゴンズ53年ぶりの日本一に向けてまず先制点!」(水分アナ)
ライトへ犠牲フライを打ち上げ、先制します。
ドラゴンズの先発は山井。
この日はスライダーが冴え、ファイターズ打線を寄せ付けません。
バックも盛り立てます。4回、先頭の森本の当たり。
「第3球を投げた。
低め、打ちました。流した。セカンド左、ダイビング!
捕った!荒木!膝をついて送った、一塁アウト!!
スペシャルファインプレー!!」(水分アナ)
荒木のファインプレーで出塁を許しません。
6回までに外野に飛んだ打球はわずか1つのみ。
もちろんパーフェクト。
7回、1死から田中賢がレフトフライ、稲葉もレフトフライ。
徐々に外野に打球が飛び始めますが、依然パーフェクトは続きます。
球場がざわつき始めました。
「第5球を投げる、打つ。坪井が打った、センターへ。
センター下がっていくが、こちらを向いた。
構えた。捕った、アウト!3アウト!
なんと8回まできました、山井のパーフェクトピッチング!
打者24人!まだ!まだ!一人も塁に出ていません!」(水分アナ)
とうとう8回を投げ終えました。
日本シリーズでの完全試合となれば史上初。
しかし点差は1点。
何よりも目指すべきはチームの日本一・・・
勝利への最善の策として、
落合監督は岩瀬への継投を決断します。
「さぁ1-0、ドラゴンズリード。
落合監督が動くか。落合監督が出ました。
森バッテリーコーチも出ました。
山井はマウンドに行かないんでしょう。」
「ライブビジョンにはFIRE MANの文字!
53年ぶりの日本一の瞬間は、
背番号13、岩瀬仁紀に託しました!
岩瀬がこれから、
栄光の瞬間を掴むためにマウンドに向かっていきます!」
マウンドには守護神・岩瀬が上がりました。
これ以上ないほどのプレッシャーがかかる中、
金子誠、高橋と打ち取り2アウト。
そして、最後の打者・小谷野を、
セカンドゴロに仕留めてゲームセット。
中日ドラゴンズ53年ぶりの日本一は、
史上初、完全試合リレーで達成されました。
(敬称略)
2007年11月1日 日本シリーズ第5戦
日本ハム 000 000 000 =0
中 日 010 000 00x =1
(勝)山井 (セ)岩瀬 (敗)ダルビッシュ
この試合のラジオ中継は、
解説・牛島和彦さん、実況・水分貴雅アナウンサー
でした。