●映画アウト&アウト
元ヤクザ、今は探偵の主人公が、複雑な事件をスマートに解決していく映画「アウト&アウト」
主演の遠藤憲一さんにお話しを伺いました。
「いつもはバイプレーヤーとして、印象に残る足し算の演技をすることが多い中、今回は、周りの動きを冷静に見つめる、引き算の演技だったので、いやあ~大変でした。」
細かな演じる姿勢を熱く語って下さる様子から、まさにお芝居ひとすじの方なのだと実感。
任侠的な役柄と実際は、真逆だそうで・・・
「動かないようにするのが大変なんです。ふだんは、何かとソワソワしてしまって・・・」
と、終始チャーミングな笑顔。
「アウト&アウト」では、唯一母性をくすぐる部分が、相棒とのやりとりのシーン。ある事情からあずかっている7歳の少女に不器用に接する姿がなんともいい味わいを出しています。玉季ちゃんは、一歳から芸能活動をしている筋金入りの女優さんですが・・・
「撮影中、ぼくに飴をくれたんですが、そのあと同じように、ほかの人にも飴をあげていて、、、ちらっとこっちを見る表情に、実は、あなただけじゃないのよ、という大人の気づかいがにじんでいました。」
笑。
今や、超売れっ子の遠藤さん、少し前は、5本の違う作品の撮影を同時におこなっていたそうで、切り替えはできるのか・・・とお聞きすると・・・
「僕は、じぶんをジューサーに置き換えて、にんじんや、こまつなや、バナナ、いろんな野菜がゴタゴタにまざって、なんとも言えない味わいが出ればいいなと思っているんです」
との答え。作品が変われば気持ちが切り替わるだそう。いや、すごいです。
映画「アウト&アウト」は、最後に大どんでん返しの待つ一級犯罪エンターテインメント。脇をかためる役者陣 竹中直人 要潤 岩井拳士朗などのシリアスな演技も見どころです。
11月16日(金)より、全国順次公開。お楽しみに!