【日めくりドラゴンズ】10月8日
1994年10月8日は・・・
「セントラルリーグの優勝争いは、いよいよこの130試合目。
きょうのゲームにかかってまいりました。
巨人、中日、勝った方が優勝。巨人が勝ちますと、4年ぶり27回目の優勝。
ドラゴンズが勝ちますと、6年ぶり5回目の優勝ということになります。
中日-巨人の最終戦であります。」(宇都宮アナ)
<10.8決戦>
中日と巨人は129試合を終えて、共に69勝60敗。
プロ野球史上初の、同率首位同士による最終戦対決となりました。
中日は今中、巨人は槙原の先発で始まった大一番。
試合が動いたのは2回、
前の年まで中日にいた落合のバットでした。
「1ストライク1ボールから第3球を投げました。
打ちました、右中間にボールが上がっています。センターが追っている。
センターが追っている。見上げている、見上げている。
入った!入った!ホームラン!第15号ホームランが出ました。
落合のホームラン!」(宇都宮アナ)
このあと内野ゴロの間にさらに1点を失い、計2点を先制されます。
中日はすぐさま反撃。無死満塁から中村がタイムリーを放ちます。
「第4球を投げました。打ちました。三遊間破った!
三塁ランナー、ホームイン!
二塁ランナーは…ちょっと外野がもたもたしている。
二塁ランナーホームイン、同点!」
ここで巨人は槙原を諦め、先発から中1日の斎藤を投入。
中日は走塁ミスもあり勝ち越しとはなりません。
すると3回、1死二塁で再び落合。
「第1球を投げました。打ちました。
詰まった打球ですが、ヒットになりそうだ、ヒットになった。
二塁ランナー、三塁をまわって、川相がホームに突っ込んでくる。
ボールがバックホームされる、どうだ・・・
ボールがこぼれている、ホームイン、ホームインです!
そして落合は二塁に進んでいます。
3点目が入りました。3-2」
落合のタイムリーで勝ち越しを許すと、
その後も追加点を奪われ、リードを拡げられます。
打線は二番手・斎藤の前に抑え込まれ、
彦野のタイムリーによる1点を返すに留まり、
8回には、三番手・桑田から、
立浪が決死のヘッドスライディングで出塁しますが、
得点には結び付かず、
3点ビハインドでいよいよ最終回を迎えます。
「9回のウラ、大詰め。ドラゴンズの攻撃。
得点は6-3。ジャイアンツ3点リード。
2ストライク1ボールから第4球を投げた。
変化球、空振り三振!優勝決定!
ジャイアンツ、4年ぶり27回目の優勝!
こんなに苦しい優勝はなかったでしょう。
130試合目に決まりました」(宇都宮アナ)
最後の打者・小森が三振に倒れゲームセット。
ドラゴンズはあと一歩及ばず涙を呑みました。
(敬称略)
当時1歳の私、両親に連れられてナゴヤ球場に行っており、
実家にその日のチケットが保管されていました。
1994年10月8日
巨人 021 210 000 =6
中日 020 001 000 =3
(勝)斎藤 (セ)桑田 (敗)今中
本塁打・・・落合15号、村田真10号、コトー18号、松井20号
この試合のラジオ中継は、
解説・近藤貞雄さん、実況・宇都宮秀則アナウンサー
でした。