祖母を思い出す “はったい粉”を使った懐かしのおやつ

誰にでも、当時の記憶がよみがえるような、心に残る『思い出の食事』が1つはあるもの。そんな思い出の食事にまつわるエピソードを、毎週土曜 午前9時25分から放送中のCBCテレビ『花咲かタイムズ』でリポーターをつとめる、ゆりやんレトリィバァさんに伺いました。

家族でつくった押し寿司ケーキが好き

地元が奈良なので、郷土料理の「柿の葉寿司」をみんなで作るなど料理の思い出はいろいろあるのですが、なかでもテンションが上がっていたのは、ホールケーキに見立てた“押し寿司”です。
中にツナやカニカマを挟んで、薄焼き卵を切ってのせて。お祝いごとだけではなく、普段の日にも食べていました。それがおいしくて、思い出に残っています。

釣り好きの祖父が獲った鮎の思い出

他界した祖父は釣りが大好きで、釣り針や竿を自分で作って釣り具屋を営んでいました。祖父が毎年地元奈良の吉野川へ行って鮎を釣り、その捕れた鮎を祖母や母がさばいて、鮎飯を炊いてくれたのを覚えています。
でも、私は子どものころ鮎がそんなに好きではなく、「生臭いから無理!」と思って食べられなかったんです。
釣りのこともまったく知らず興味がなかったんですが、今思えば、祖父と一緒にもっと釣りに行ったり、鮎を食べたりしておけばよかったと思います。
今では鮎が大好きで食べられます!

祖母が作ってくれたほっこりおやつ

祖母がよく、“はったい粉(オオムギの玄穀を焙煎して挽いた粉)”を使ったおやつを作ってくれました。祖父や両親、姉が仕事や学校で留守のとき、祖母と私の2人で家にいることが多かったんです。
そのとき祖母が、買ってきたおやつではなく、“はったい粉”と砂糖をお湯で溶いたおやつを作ってくれて。お湯で溶くとペースト状になって、練り菓子のように食べるのが好きでした。素朴ですが、祖母を思い出す懐かしい味です。
しばらく忘れていましたが、最近食べていないですね。“はったい粉”をお店で見かけたら、自分でも作ってみたいと思います。

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