株式会社CBCテレビ
番組審議会
第712回CBCテレビ番組審議会
開催日 | 2025年10月10日(金) |
---|---|
開催場所 | CBCテレビ役員会議室 |
出席委員 (敬称略) |
いとう菜のは、奥山景布子、小倉敏秀、 島田佳幸、杉山直、髙橋智、戸苅創、 二之夕裕美、森朝奈 |
書面参加 (敬称略) |
盛田淳夫 |
放送事業者側出席 | 松波社長、礒貝取締役、 今泉IPP部長、原プロデューサー、稲垣編成部長 |
議題 | 1. 番組審議『トガリビト 熱量に、ふれる』 2. 番組種別放送時間報告 |
1. 番組審議『トガリビト 熱量に、ふれる』
放送日時 | 2025年9月6日16:30~16:57 ローカル放送 |
---|---|
スタッフ | 番組プロデューサー 原慎弥 (IPプロデュース部) |
出演 | 宇賀なつみ、稲垣遼太 (有限会社稲垣石材店) 原田菜美 (ナレーション) |
《編成意図》
JR東海提供の対談ドキュメンタリー番組。“「実際に会いに行く」ことで、トガった(逆境に立ち向かう)人間の熱量にふれにいく”というコンセプトです。
コロナ禍を経て、ビジネスの世界でもリモート会議等が常識となったいま、人と人とのつながり、対面の大切さを改めて感じられるような番組を制作しました。
《番組概要》
トガリビト・第6回の舞台は愛知県岡崎市。
良質な花崗岩が採れる日本有数の「石の都」として知られる街ですが、石材市場は縮小の一途をたどっています。そんな中、いま国内外で注目を集めているのが“石の器”。
そんな器を生み出したのが今回のトガリビト、稲垣石材店の稲垣遼太さん。石材店の4代目が生み出した、【石の端材】×【職人の技】でつくる、全く新しい“石の器”とは。
トガリビトの熱量を感じ取れる対談ドキュメンタリーです。
《審議委員の主なご意見》
- 革新やSDGsは、企業経営上でも普遍的なテーマであり、とても共感できる
- 事業承継者が、古い業界に新しい価値をもたらそうと励んでいる姿にとても共感した
- 他社の人気番組に似ている感じもあるが、それらに比べて押しつけがましさがなく、取材対象者の言葉をよく引き出しているところが良いと感じた
- セットを組まずあえて椅子だけ置いて、その場で話す臨場感がよかった
- インタビュアーと対象者、対象物などを、分割画面で見せるなどの演出がおもしろかった
- 番組の途中で、実際に石の器で料理を食べるシーンがあったのは、コンテンツにメリハリがあって非常によかった
- インタビュアーの宇賀アナが、視聴者と同じ目線で、相手から情熱を引き出すところがよく伝わってきた
- インタビュアーの宇賀アナの本来の力量であれば、もっと相手に斬り込んで言葉を引き出せていたはずだと思った
- 古い業界の苦労がよりわかりやすくなるように、もう少し客観的なデータや産業の背景の説明があるとよかった
- 『トガリビト』という、タイトルほど、トガった人という印象はなかった
- トガリビトという言葉を初めて聞いた。番組のために作った言葉ですか?
- コンセプトである“会う・対面する”は、取材するには当然のことで、それを全面に打ち出すのは違和感があった
- 30分番組には情報が過多だったのか、もっと挫折や苦労の話を聞きたかったし、本人の個性が出せているとよかった
- トガっている人ならではの“自分のトゲ”で悩んだエピソードもあるはず。そこも表現できれば、よりよいのではないか
- 不定期放送のため、過去放送分をいずれもキャッチできておらず惜しいと思った
- せっかくの上質な番組を、どのように残して、どのように見せていくのかもぜひ考えてほしい
- 歴史と伝統はただ守るものではなく、革新の積み重ねの結果だということを再認識させてもらった
- 番組に取り上げられる側にとってステータスになるよう、この番組の格をもっと上げていってほしい
《放送事業者側の主な回答》
- トガリビト、という言葉は番組のために作った造語
- 取材対象者がトガっているかどうかは、スタッフ内でもいつも議論しているが、新しい価値を生み出しているかどうかの要素を重視している
- もっと多くの人にコンテンツを見てもらってファンを増やせる施策も考えていきたい
2. 番組種別放送時間報告
編成担当が今年の4月から9月までの第三週の番組種別放送時間について前年との比較を交え報告を行った。