株式会社CBCテレビ
番組審議会
第705回CBCテレビ番組審議会
開催日 | 2025年2月14日(金) |
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開催場所 | CBCテレビ役員会議室 |
出席委員 (敬称略) |
いとう菜のは、小倉敏秀、久保南海子、 柴野理奈子、島田佳幸、戸苅創、中北馨介 |
書面参加 (敬称略) |
池田直樹、森朝奈、盛田淳夫 |
放送事業者側出席 | 松波社長、水谷取締役、 今泉IPプロデュース部長、尾田プロデューサー、 中野総合編成局長 |
議題 | 1. 番組審議 『太田石井の多すぎニッポンGP』 |
1. 番組審議 『太田石井の多すぎニッポンGP』
放送日時 | 2025年1月25日14:00~15:24放送 |
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スタッフ | プロデューサー 尾田真一 (IPプロデュース部) |
出演 | MC : 審査委員長 太田光(爆笑問題)、進行 石井亮次 ゲスト : 黒木瞳、藤本美貴、速水もこみち、 小森隼(GENERATIONS) |
《編成意図》
2023年10月から、水曜日午後7時にレギュラー番組として『東海地方のド定番 なぜそこまで愛される?太田×石井のデララバ』を編成しました。
放送開始から1年を超え、地元の視聴者の皆様からご支持いただき、「新たなCBCテレビの顔」となりつつあります。
今回の番組も太田×石井のコンビによる徹底調査バラエティーです。舞台を東海三県ローカルから全国ネットに移して、どこまで多くの層に受け入れられるのか?「チャレンジ」の番組です。
《番組内容》
デララバを1年制作してきて、東海地方で愛されているド定番の裏には、熱量ある人、熱狂的なファンが必ずいることを発見しました。こうした熱量ある人々は全国にたくさんいるはず、デララバの精神はそのままに、全国の熱狂人間を徹底的にリサーチしようと企画しました。
「多すぎる」からこそ見える、「デララバ=〇〇をものすごく愛している人たち」の意外なドラマに、お茶の間で「へえ~」と純粋に驚いてほしい。そんな想いで番組を制作しました。
《審議委員の主なご意見》
- 幅広い層が、気兼ねなく楽しめる上出来の娯楽番組
- 途中のCMも含めた番組全体を、安心して最後まで家族で見られたのは、昨今のネット媒体にはない“安心感"。テレビの日頃の苦労を改めて知った
- テロップなどがカラフルでPOPなデザイン。BGMも遊びがあっておもしろい
- よくぞこれだけの仰天ネタを集められたものだと驚いた
- 「過剰の中の無」という格言のとおり、人は「過剰」にとらわれるもの。それがバラエティーのジャンルとして成り立つのだと感心した
- 1つ1つのネタのテンポが速く、“倍速世代"や“切り抜き志向"に好まれそうな構成
- 「多すぎ」のインパクトはあったが、その先にある「どんな人?」「なぜ?」が伝えられず、消化不良気味。人物にもっと焦点を当てた方が、素材が活かされるのではないか?
- ネタを減らしてでも、それぞれの「〇〇への愛」をもっと語らせてほしかった
- 太田さん石井さんコンビによるMCはもはや円熟の域。番組進行のテンポが軽快だった
- ゲストは、藤本美貴さんが的確なコメントを放ち、速水もこみちさんは収集マニアとのことだったが、それ以外の方は呼ぶ必要があったかよくわからなかった
- グランプリの発表は唐突に感じた。せっかく呼んだゲストに感想をもらうなどするとよかったのではないか
- グランプリというタイトルが付けられていたが、あえて順位付けしなくてもよかったのではと思う
- ネタのうち「動物の多すぎ」だけは、毛色が違うと感じた。動物はコレクションの対象になるとは言えず、グランプリに選ばれたのは少し疑問が残る
- 誹謗中傷があふれる今の空気感に不安を抱く方も多いと思うが、「好きなものは好き」というこだわりが潔く、とても平和な雰囲気に救われた気がした
- このようなひたすら楽しい番組で、テレビ離れを食い止めてほしい
- ローカル番組の『デララバ』を全国で見てもらういい機会になっていたと思う
- 世の中にこんなにもこだわった生き方をしている人がいるということがわかり面白かった
- これからも、地元の情報を掘り起こし、地元を元気づける楽しい番組づくりを期待する
《放送事業者側の主な回答》
- ネタは、スタッフと作家で本や新聞などからリサーチし、数千あった中から絞り込んだ
- ネタのラインナップは、ワクワクしてもらえるよう工夫したが、多すぎたのは反省点
- 人間ドラマの描き方が足りなかったとのご指摘は、次回のチャンスに活かしたい