株式会社CBCテレビ
番組審議会
第701回CBCテレビ番組審議会
開催日 | 2024年9月13日(金) |
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出席委員 (敬称略) |
池田直樹、いとう菜のは、小倉敏秀、 久保南海子、柴野理奈子、戸苅創、中北馨介、 盛田淳夫 |
書面参加 (敬称略) |
島田佳幸、森朝奈 |
放送事業者側出席 | 松波社長、水谷取締役、小川報道局長、 栁瀬ディレクター、小森編成部長 |
議題 | 1. 番組審議 『盗るな 撮れ ~罪と少年とケーブルテレビ』 2. 秋の改編説明 |
1. 番組審議『盗るな 撮れ ~罪と少年とケーブルテレビ』
放送日時 | 2024年5月26日(土)25:28~26:28 ローカル放送 |
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スタッフ | プロデューサー 有本整 (報道部) ディレクター 栁瀬晴貴 (報道部) |
出演 | ナレーション 渡辺美香 (CBCアナウンサー) |
《番組内容》
多額の窃盗事件で逮捕され、愛知県内の少年院に入っていた17歳の少年。両親から引き取りを拒否され、行く当てをなくしていたが、稲沢市のケーブルテレビから雇われることになった。
少年を支えるプロデューサー、少年と一緒に働く人々の戸惑い、そして、少年、それぞれの葛藤などをつぶさに映像に収めた。
《審議委員の主なご意見》
- 番組テーマがわかりにくかったが、逆に「家族とは」「居場所とは」という静かなメッセージを感じられてとても良かった
- 林氏の発する言葉は乱暴に見えるが、じつは少年を救うことにつながる重要なキーワードになっていたのは興味深いと思った
- モザイクがかかるということに対して、当事者である少年から語られたことで、目からうろこが落ちてハッとさせられた
- 平手打ちや土下座のシーンには、様々な意見があると思うが、音声だけでも十分伝わったかと思う。あまり見たいものではなかった
- 平手打ちのシーンは、放送すること自体がコンプライアンス的にどうなのかと疑問に思った
- 眉をひそめたくなるような暴力的なシーンをあえて入れた、その意図が、ドキュメンタリー番組として出色。取材する側・される側の信頼関係あってのシーンだった
- 最も作品の核心にかかわる「Why」の答えが最後まではっきりせず、登場人物に十分共感できなかったのが残念
- 少年は、精神的な疾患である可能性が高く、専門的なサポートが必要なケースなのではないかと心配である
- 少年のモザイクが外れるタイミングは終盤でよかったのか?成長していく少年の表情の変化も知りたかった
- 少年が更生していく姿を見て、ご両親や、当初不安視していたケーブルテレビのスタッフが、どのような心境になったかも聞けるとよかった
- 制作者には、少年にこの先どれくらい付き合って取材する覚悟があるのか。少年が単にテレビのネタとして消費されただけでは見ていてつらい
- 過去に密着取材を受けた経験から、取材者と対象者は濃密な時間を過ごし、かけがえのない友人になれることを思い出した。このような地域に根差した番組を今後も作ってほしい
- 罪を償う人のその後を追うような番組は、なかなかない。貴重な記録であるし、世の中への問題提起になったと思う
《放送事業者側の主な回答》
- この企画は、人材不足に悩んでいた林氏とディレクターが偶然に知り合ったことから始まった
- 少年やケーブルテレビ側と築いた信頼関係を大切に、今後も少年の取材は続けていきたい
2. 秋の改編説明
秋の編成については編成担当作成書面による報告を行った。
番組編成担当が説明をし、了承を得た。