番組審議会

第691回CBCテレビ番組審議会

開催日 2023年9月8日(金)
出席委員
(敬称略)
池田直樹、梅村清英、大須賀彩、大谷恭代、
柴野理奈子、戸苅創、中北馨介、山下陽子
書面参加
(敬称略)
久保南海子、島田佳幸
議題 1. 番組審議
 『Pascoプレゼンツ 新天才クイズ~2023夏~』
2. 秋の改編説明

1. 番組審議
 『Pascoプレゼンツ 新天才クイズ~2023夏~』

放送日時 2023年8月26日(土)13:00~13:30 ローカル放送
スタッフ プロデューサー
 平岩莉央(コンテンツ戦略部)
 宇野祐司(コックスプロジェクト)
出演 MC 向井慧
応援隊 あばれる君、村上佳菜子
天才博士

《番組内容》

3人一組、計60人の小学生が〇か×かのシンプルな二択で答えるハラハラ&ドキドキ感満載、勝ち抜きスタイルのクイズ番組です。
2022年夏に1日限定で帰ってきた伝説のご長寿番組『天才クイズ』(1967年から37年間放送)。
その反響はとても大きく、出場者募集や番組告知を始めてからX(Twitter)や視聴者センターにはお問い合わせがいくつも入りました。放送後も多くの視聴者から“復活の喜び”や“元祖版の思い出”などにまつわる声が寄せられました。その際に、東海地方ゆかりの番組として確立されている事実を改めて実感。『天才クイズ』としての価値は今なお健在で、これからの世代にも伝えるべき…子どもたちの遊び方も、テレビの在り方も当時の環境とは全く異なる今だからこそ、この番組の価値を改めて見直すべきではないだろうか…、という思いから再始動させようと企画しました。
今回は構成・クイズ作家の矢野了平さんをお招きし、「言われてみればなんでだろう?」と思う身の回りの疑問やSDGsにまつわる7問を、“真夏の七不思議”というテーマで出題しました。昨年の放送時と同様、令和時代の小学生が涙あり、笑いあり…クイズに本気で向き合って感情をむき出しにしてくれました。番組側から何も言わずともお揃いのTシャツで挑んでくれる姿や、子どもにとっては初めての番組なのに声を出して○×帽子を被ってくれる素直さ、応援うちわを作って子どもに夢を託す保護者の様子などを見ていると、これほどまでに愛を注いでもらえる番組は他にあるのか?と心の底から思いが募りました。今後も地元お馴染みの番組として定着化させることを目標にしています。

《審議委員の主なご意見》

  • 今どきの子は意外とドライではない。感情が多様に現れる様子をカメラが追っていて大変興味深かった
  • MCの向井さん自身が番組を楽しんでいる様子にとても好感が持てた
  • 応援隊のあばれる君、村上佳菜子さんの存在がよく理解できなかったが、プロデューサーから「現場で子どもたちのサポートをしていた」との役割を聞き納得した
  • 応援隊のあばれる君が途中で発した「間違ったとしても、その過程を楽しんで、自分の糧にしていくことが大事」というメッセージが良かった
  • 不満点がほとんどないのは、さすが伝説の愛され番組。○か×か!?と言ったらこの番組は大変「○」
  • クイズの解説内容が興味深かった。もっと深掘りしてくれると、番組を入り口とした子ども向け教養コンテンツになるのではないか
  • 設問に関しては、身近なことから推論して答えにたどり着けるような問題があるとよい。そういう力は将来に役立つはず
  • 昔あった「ボーイズチーム・ガールズチーム」という分け方が無かったのは、時代背景によるものなのだろうと思った
  • 出場する子どもたちの背景などを紹介する「ドキュメント映像が無い」のがよかった。当日の様子を見るだけで、十分に子どもたちの本気度や純粋さが伝わってきた
  • 偶然にも早い段階で正解者がゼロになってしまうことを避けるため、制作側は問題の出し方にどんな工夫をしているのか気になった
  • スタジオセットについて、前半戦は、出場した子どもたちが、観客席の保護者から直接見えない位置に配置されていて、参加者には残念だったのではと思った
  • 出場者だけでなく、視聴者ももっとデータ放送やオンラインで参加できるような、現代版ならではの仕掛けがあるとさらに楽しいのではないか
  • 番組の歴史が長いので、番組開始当初に参加した世代や、その後に参加した世代も一緒に、親子孫3世代で参加できるのもよいのではないか
  • テレビ媒体を中心に家族が揃って楽しむ点が最大の特徴だけに、スマホ中心の今、単なる復刻版ではなく、何か工夫を凝らして親子で一緒に見る番組に展開してほしい

2. 秋の改編説明

秋の編成については編成担当作成書面による報告を行った。
番組編成担当が説明をし、了承を得た。

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