株式会社CBCテレビ
番組審議会
第690回CBCテレビ番組審議会
開催日 | 2023年7月14日(金) |
---|---|
出席委員 (敬称略) |
大須賀彩、久保南海子、柴野理奈子、島田佳幸、 戸苅創、中北馨介 |
書面参加 (敬称略) |
池田直樹、大谷恭代 |
欠席委員 (敬称略) |
梅村清英、山下陽子 |
議題 | 1. TBSテレビの全国ネット番組及び、 メディア全般についてのご意見ご要望 |
1. TBSテレビの全国ネット番組及び、
メディア全般についてのご意見ご要望
《審議委員の主なご意見》
<JNNおよびTBS全般について>
- 番組制作者が、一番に視聴者のことを思って作っているかどうか、見ている側には伝わるもの。先日、タレント自死の報道があった際に、TBS安住アナが視聴者のつらい気持ちを慮って進行していたのはとても大事なことだった
- JNNの番組全体で、教養にお笑いやバラエティー要素をくっつけた番組が非常に多い。面白いとは思うが、もう少し教養に重きを置いて作ってほしいと感じる
<ニュースについて>
- テレビは大衆の価値観を形成している側面も大きい。目先の聞き心地の良いニュースばかりを取り上げず、矜持を保って、報道を続けてほしい
- テレビ離れや新聞離れが言われるが、それは若い世代のニュース離れではないかと思う。どのように伝えるのかしっかり考えないといけない深刻な問題
- 報道ニュース番組の存在は、家庭におけるこどもの教育に欠かせない。親と一緒に子がテレビを見て学ぶ機会を失くさないようにするのはテレビ局の責務
<情報番組について>
- 『THE TIME,』朝の忙しい時間帯には、コンパクトにまとめられたニュースを見たい。クイズのような演出は不要と感じる
- 『ラヴィット!』多くの癖のある芸人を迎えて、番組をまとめるMC川島さんの回しの上手さが光る
- 『ラヴィット!』朝からお笑いを放送しようと考えたTBSさんの思いきりの良さを感じる
- 朝の時間帯は、自分のテンションと合っているかどうかで番組を選びたい。『ラヴィット!』は斬新で、視聴者に選択肢があるのはとてもいいと思う
- 『情報7daysニュースキャスター』コメンテーター三谷氏があまり面白いと思えない。途中で茶化さずにコメントしてほしい
- 情報番組のMCは、昔のようなタレント性の高い人よりも、今の安住アナや石井アナのようにアナウンサーとしての実績を重ねた人が進行する方が安心感がある
- 情報番組の芸能人スキャンダルやゴシップの話題が嫌い。TBSでは『はなまるマーケット』以降『ラヴィット!』に至るまで、芸能ニュース以外に焦点を当てた明るく楽しい番組を続けているのが素晴らしいと思う
<ドラマについて>
- 日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』番組の宣伝や感想を多くの場で見て、世間での注目度の高さ、制作サイドの並々ならぬ気合いを感じた
- 『ラストマン』最後の結末を、CMを入れずに30分以上ノンストップで見せたことで、大変な没入感があった
- 『ラストマン』大物俳優ばかりが起用されていて、ストーリーに必要な配役なのか、日曜劇場のための配役なのかとモヤモヤして、話に入り込めなかった
- 日曜劇場は、きちんと見せるカタルシスで、視聴者がすっきりとした気持ちで新たな一週間を始められる作品であることが大きなポイント
- ゴールデンタイムのドラマには、地方が舞台の、普通にオフィスで働いているような人たちが出てくる、リアルなストーリーのものが見たい
<バラエティー・その他について>
- 『アイ・アム・冒険少年』小学生の息子がサバイバル企画を好きで、一緒に見ている。ただネットでやらせ疑惑報道を知って以来、見たい気持ちが少し離れてしまったようだ
- 『CDTVライブ!ライブ!』高校生の娘が見ているが、興味のあるアーティストの出演部分以外はチャンネルを変えてしまう。落ち着いて長時間見られる構成になっていないのではないか
- 『クレイジージャーニー』自分の常識を超えていく内容に惹きつけられる。TBSさんには親子で楽しめる知識や感動を得られる番組を期待する
- 『マツコの知らない世界』ニッチな趣味の話は面白い。オタクのニッチな話をマスメディアに乗せるのは加減が難しいが、マツコ氏の感覚が絶妙で、視聴者の共感を引き出している
- 『ジョブチューン』人気店メニューの商品開発に当たる人たちの仕事ぶりが見られて大変興味深い。企業組織の中で頑張る人たちに、世のサラリーマンは共感するのではないか
- 『人生最高レストラン』食べ物を切り口にした話は安心感と共感が得られやすい。MC陣の話術もさすがだが、ゲストの話をうまく引き出している
<メディア全般について>
- 今テレビを支えている40代50代60代向けの番組がもっとあってもよい。そして10代20代向けの番組はしっかりセグメントを分けて番組作りをするべき。全世代に向けて、というのは難しくなっていると思う
- ニュース報道だけは信頼できるテレビや新聞を見るようにしている。おかげで、自分の好みにカスタマイズされたネット情報とは違う、世の中の大事な動きを知ることができる
- 有象無象の個人が発信できるネットとは違い、テレビは信頼感や影響力が大きいメディアであるということに、自覚と誇りを持ち続けてほしい