番組審議会

第665回CBCテレビ番組審議会

開催日 2021年2月12日(金)
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、書面開催
出席委員
(敬称略)
沖田厚子、勝部陽子、加藤宣明、加藤博、
島田佳幸、竹内秀樹、土屋諭、戸苅創、
野口あや子、土方邦裕
議題 1. 番組審議 CBC創立70周年記念『天海祐希と友近が行く!初めての”伊勢”ふたり旅』

1. 番組審議 CBC創立70周年記念『天海祐希と友近が行く!初めての”伊勢”ふたり旅』

放送日時 2020年12月16日(水)19:00~20:00
プロデューサー 横山公典(コンテンツ戦略部)
水野知歌(コンテンツ戦略部)
出演 天海祐希 友近

《編成意図》

「未来にワクワクを!」というテーマで展開中のCBC創立70周年企画のひとつとして、“東海地方から考える”をキーワードに、伊勢に受け継がれてきた歴史・伝統・文化を尊びながら、未来へ繋げていく特別番組を制作。CBCテレビとしては、3年9か月ぶりに自社制作VTR番組をゴールデンタイムで放送しました。

《番組内容》

2000年の歴史を持つ伊勢神宮を中心に、日本有数の伝統と文化が根付く街・伊勢。この番組では、女優・天海祐希が生まれて初めて伊勢神宮を訪れる。旅のお供は、プライベートでも仲が良いという、CBCテレビ「花咲かタイムズ」MCでおなじみの友近。一緒に各地を巡りながら、伊勢の新たな魅力を発見していく。
見どころは、天海祐希が初めて伊勢神宮を訪れるシーン。家族が建築の仕事に携わっていたこともあり、幼い頃から建築に興味があったという天海祐希が、神宮特有の建築様式を真剣に見つめる姿は、熱を感じられる場面。そして「伊勢には100回は来ている」と話す友近も知らなかった、伊勢の歴史や伝統に触れられる場所や情報も紹介する。
東海地方の人々にはおなじみの伊勢の、新たな魅力を感じることができる一時間。

《審議委員の主なご意見》

  • メインはあくまで二人の自然な掛け合いで、知識が押し付けがましくなく、いろんな立場の女性の肩の荷を下ろしてくれる番組だった
  • 天海さんの嫌みのない率直さ、友近さんの座持ちの技がともに活かされた、キャスティングの功績は大きい
  • 建築や伝統工芸に関する情報が大変充実していた
  • 式年遷宮が、建物の耐用年数の問題だけでなく、むしろ建築技術の継承のため、との説明は興味深かった
  • より幅広い世代に伊勢神宮に興味を持ってもらうために、式年遷宮の準備に地域の人がどのように関わっているか、もう少し詳しく見せてほしかった
  • “初めての伊勢”というコンセプトのためか、全体的に広く浅い紹介になっていて、内容をもっと掘り下げてほしい場面があった
  • 伊勢神宮といえばナショナルブランド。今回の神宮の扱いは淡泊で少々食い足りない、という印象
  • 出演者の掛け合いも面白かったが、その影響か、番組の終わり方が少し唐突に思えた
  • コロナ禍で、出演者が所々でマスクなどをしていないのが少し気になった
  • 「心を合わせるために足を合わせる」というフレーズが心に残った。多様性が認められ、個々が尊重される世の中にあっても、“足を合わせる”というスタイルも併せて大切に持っておきたいと感じた
  • 番組を観て若い人達が伊勢に足を運んでくれることを願う
  • コロナ禍で旅行を控えている人にとって、歴史や文化を大切にする大人の旅行のあり方を感じさせる良質な番組だった
  • 地元を代表するテレビ局として、今後も、このようなアーカイブとして残せる番組づくりに期待する

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