番組審議会

第660回CBCテレビ番組審議会

開催日 2020年7月10日(金)
出席委員
(敬称略)
沖田厚子、加藤宣明、加藤博、島田佳幸、
竹内秀樹、土屋諭、戸苅創、野口あや子
書面参加
(敬称略)
勝部陽子、土方邦裕
議題 1. 委員長・副委員長の選出
2. TBSテレビの全国ネット番組及び、テレビ全般へのご意見ご要望

1. 委員長・副委員長の選出

CBCテレビ番組審議会規則第6条に基づき、委員の互選を行った結果、委員長に戸苅 創氏、副委員長に島田 佳幸氏が就任することになった。

2. TBSテレビの全国ネット番組及び、テレビ全般についてのご意見・ご要望

《審議委員の主なご意見》

<TBSテレビの番組について>
  • 『私の家政夫ナギサさん』は、職業への性差別や偏見に対して、問題提起をしてくれているのではと嬉しく思った。若い人の意識改革につながれば。
  • 『MIU404』はテーマも脚本も面白く、我が家で妻との共通の話題になっている。このように夫婦揃って好きになれるようなドラマはどんどん作ってほしい。
  • ドラマの再放送でタイムリーだったのが『JIN-仁-』。コロナ禍の医療従事者に重なり、非常に印象深かった。再放送でも高視聴率だったと話題になったが、そもそもよい番組は再放送でも感動させられるということ。
  • 『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』は全体的に全世代に受け入れられる内容で、この時間帯と視聴者層がピッタリなのが非常によい。
  • 『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』激変メイク企画は、単なるドッキリではなく、自分自身も周りをも幸せにするメイクの力に驚かされた。
  • 『プレバト』俳句の先生は話術に長け、絵画の先生もアドバイスが的確。番組を見た人がちょっとやってみようかなと思えることに溢れている。
  • 『プレバト』は、作品の査定の際に、きれいに形を整えることを良しとしていて、独創性のある作品が評価されない傾向にあると感じる。粗削りの魅力や創作のよさも伝えてもらえるとよい。
  • 『プレバト』で俳句に続き、ぜひ短歌も取り上げてほしい。短歌は平安時代から1対1で歌を送り合ってきた文化。ディスタンスを保ちながらコミュニケーションがとれるので番組の中でできるのではないかと思う。
  • 『東京VICTORY』は、魅力的で、知的で、楽しみながら五輪のスポーツを学べる構成になっている。とくにこどもが出演するコーナー「未来へ羽ばたけ!VICTORY KIDS」が非常に楽しみだ。
  • コロナ禍で海外旅行に行けない中、『世界ふしぎ発見!』『世界遺産』といった番組が非日常的な文化を見られて楽しい。
  • 各局の朝の情報番組の中で『あさチャン!』は、ニュース、情報、芸能、スポーツとバランスがよく、モデレートというか“ちょうどいい”。家族が皆、習慣として選んで見ている。
  • 報道のし方、コメンテーターのコメントは多面的で偏りのないものがよい。とくに権力者や行政を司る人に対して厳しく扱っていると感じるが、彼らにも思うところはあるはずなので、それも紹介しながら反論は反論として伝えるなど、フェアに報道してほしい。
  • 民放の平日は、朝から晩まで情報番組がずっと続き、チャンネルと変えても同じように見える。いわゆる刷り込み状態で、視聴者が鵜呑みにしてしまうのもよくない。各局の独自性を出してほしい。
<テレビ全般について>
  • ナイター中継を見ていたが、試合が終わる前に他の番組に変わってしまい、続きは動画配信サービスで見ることになった。ネットの場合は時間の制約なく見ることができることを改めて思う出来事だった。
  • ニュースに関して、ネットニュースはタイムラグがあるものの、並んだ項目から選んでいつでも読める良さを感じる。テレビは速報性があるが、項目がいつも出ているわけではないので、忙しいと見られない。
  • テレビと比較してYouTubeは、よくできたつくりのテレビ番組と違い、我々視聴者と同じような普通の人が作っているということが吸引力になっているように感じる。
  • 最近のドラマは男性同士の関係を扱ったもの、非正規雇用をテーマにした職場ものなどが受けている。社会的に不安定な立場の女性にとって、心地よいファンタジーになっているのではないかと思う。
  • 女性視聴者が普段しっくりこないと感じていることや、不遇に思っていることなどを親身にリサーチしてドラマなどに取り入れていただきたい。
  • 視聴者が動画を応募するコーナー(『チャント!』きょうママになりました)が人気のようで、これはテレビならではのブランド力であると思う。
  • 全般的に民放は、情報、バラエティ、クイズ番組が多い。もっと芸能、文化歴史、健康、自然保護、地域関連などの番組を増やしていただけると、より豊かな市民生活に資する番組編成ができるのでは。
  • コロナ禍の制約がある中リモートで制作されたドラマがとても面白かった。今後のテレビから、上質なものを作る本当の才能や熱意が見えてくることを期待する。

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