番組審議会

第651回CBCテレビ番組審議会

開催日 2019年6月7日(金)
出席委員
(敬称略)
鵜飼裕之、加藤宣明、黒邉雅実、島田佳幸、
清水綾子、土屋諭、戸苅創、野口あや子、
土方邦裕、水野明久
議題 1. 番組審議

「ダイドードリンコ日本の祭り 城下に三つの福が舞う〜郡上八幡春まつり」

1. 番組審議「ダイドードリンコ日本の祭り 城下に三つの福が舞う〜郡上八幡春まつり」

放送日時 2019年5月25日(土) 13:00〜13:54
プロデューサー 佐藤浩二(報道・制作局)
ディレクター 坂田周吾(中日本制作所)
ナレーション 渡辺美香(CBCアナウンサー)

《祭り概要》

城下町、郡上。1600年代、ここに戦勝祈願と町の守護を目的に、三つの神社が創建された。
今、それら社から大神楽が城下町にくりだし町中で舞いやお囃子、ささらを奉納。人々に春の訪れと福を届ける。1740年代の古書に登場する「郡上八幡春まつり」は、岐阜県重要無形民俗文化財である。 
美しい水の町、郡上の清流沿いや路地にお囃子が響く。軒先での獅子神楽、おかめにひょっとこ、奴踊り。子どもたちも笛や太鼓、舞いに大活躍する。
この祭りの最大の特徴は、神楽が神社で氏子を待つのではなく、氏子の待つ沿道を神楽が巡る事。
老いや病から、今は神社に出向く事のできない人々に幸せを届けるという事。
郡上の人々の情愛や優しさに満ちた祭りであるという事。

《番組内容》

郡上八幡出身の上方落語家、桂弥太郎が日吉神社で郡上を語る。
「郡上おどりもあるが、春は、『郡上八幡春まつり』。大神楽が城下町を練り歩く・・・。」
子供たちが奏する太鼓や鼓、ささらに舞い。高校生から始める獅子舞。妖艶、滑稽な舞いがもとめられるおかめやひょっとこ。群舞の美しさが山々に映える奴踊り。彼らが氏子のもとを回り、福を授けてゆく。老いや病から神社を訪れることのできない人々に、おかめとひょっとこが厄払い。獅子は、元気に育てと赤ちゃんに「ガブリ!」。時には、亡くなった人を弔い見送る。
沿道には、涙や笑い、しみじみとした様子がひろがってゆく。
この優しい町、郡上八幡に魅せられた人たちがいる。俳優の近藤正臣さんは郡上市民となり、祭りを応援する。漫画家のさくらももこさんはこの町のキャラクターを生み出し、そのキャラクターは祭りにも登場する。郡上に移住し、今は笛を奏するアメリカ人がいる。郡上の人々は、郡上に集う人々を祭りに招き入れ、この祭りを絶やさないよう祈っている。
沿道には車いすに座る人々。腰を曲げた人々がいる。
大神楽は、皆々の幸せを祈りながら、町中を進んでゆく。
祭り人が老人に声をかける。「長生きせえよ」。
夜を迎え、城下は幽玄の世界を見せる。
祭りは、いよいよ終わろうとしているが、獅子は神社に帰ろうとせず、最後まで、人々に福を授けようとしている。

《審議委員の主なご意見》

  • 家族3世代で見て、温かくいい番組だと意見が一致した
  • 太鼓などを真剣に練習する子どもたちや楽しそうな大人たちの表情が非常に豊かに撮影されていた
  • 観光化されていない地元の祭りをきちんと紹介する姿勢がよい
  • ナレーションが多く感じ、映像でもっと情感を高めてもよかった
  • 画面の切り替えが早く、ついていきにくかった
  • 3つの神社の話が入り混じって出てくるので、今どの神社の話なのか分かるような画面上の工夫をすればテンポの速さは感じないのではないか
  • エピソードが盛りだくさんで情報が詰め込まれ過ぎていた印象があった
  • 色んな話が淡々とつながった感じがよかった
  • 内容が祭りの内側まで入り込んでいる一方で、カメラやナレーションがやや外から関わっている感じだった
  • 現地を実際に取材しているのに、「郷愁を誘う」などナレーションがコピー的だった
  • 亡くなった方のシーンが3か所あったが、気を付けないとひとつひとつが軽くなってしまう
  • 番組が、信仰の気持ちと地域のドラマのどちらを取るのかで揺れている気がした
  • 祭りを代々継いでいく意義の中で、子どもが主役を演じる意味がよく伝わってきた
  • 番組タイトルだけで内容の奥深さを気づかせる工夫があってもよい
  • 近藤正臣さん、さくらももこさん、外国人など、なぜ郡上が様々な人をひきつけるのかと感じた
  • 過疎化などの問題を抱える中、日本の文化である祭りを映像で残すことに意義がある
  • 祭りは地域の一体感を作る上で格好の機会なので、これからもこの番組に期待したい
  • 挿入されたコマーシャルも全国の祭りの紹介をする内容でよくできていた
  • 全国でこの番組を放送すれば地元の観光PRになる

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