番組審議会

第635回CBCテレビ番組審議会

開催日 平成29年11月10日(金)
出席委員
(敬称略)
河本二郎、島田佳幸、嶋尾正、鈴木康弘、
巣山芳樹、戸苅創、濱田典保、村瀬幸雄、
吉川トリコ
欠席 北川尚子
議題 1. 番組審議

スペシャルドラマ「父、ノブナガ。」

1. 番組審議

スペシャルドラマ「父、ノブナガ。」

放送日時 2017年10月7日(土) 14:00〜15:24
プロデューサー 堀場正仁(編成・制作局 東京制作・情報部)
中川陽介(編成・制作局 制作・情報部)
演出 堀場正仁(編成・制作局 東京制作・情報部)
出演 田辺誠一、竹中直人、森口瑤子、他

《編成意図》

毎年10月に全国ネットで放送されるCBCのスペシャルドラマは、ストーリーの舞台をCBCエリアとし、かつ、全国の方に楽しんでいただけるドラマ制作を目指している。ここ数年は、テーマを主婦/女性の目線とし制作してきたが、今年は、CBCのドラマ制作の幅を広げることを意識し、全国向け地元題材/コメディ/男性目線を盛り込んだ、「信長がサラリーマンに憑依する」この企画を選定した。

《企画意図》

「残酷なまでに激しい性格」「天才的な戦術眼」そして、「悲劇的な最後」。三英傑の中でも抜群の人気を誇る織田信長。そんな日本の歴史上最大のヒーローが、今年信長入城450年を迎えた岐阜の中小企業のサラリーマンにひょんなことから憑依してしまう。目立たずおごらず万事無難に生きてきた、職場でも家庭でもさえない男は、信長によって新たな生き方に気付き始める。一方心に大きな傷を抱え、成仏できないでいる信長も現代人の優しさや悲しみに触れることになる…。
信長の出現により変化していく駄目サラリーマンと絆を取り戻すその家族をファンタジックに描く。

《概 要》

朝、小田一夫がリビングに行くと、まだ誰もいない。妻の美紀はまだらボケの母・花江の介護に手を取られているようだ。起きてきた娘の七海は、黙ってスマホをいじっている。
朝の食卓、家族の会話はぎこちない・・・。
一方、一夫の会社では巨大ショッピングモール建設を受注できるかどうかの正念場。その夜の大切な接待に、一夫が急遽ピンチヒッターで行く事になる。長良川でゆれる篝火の鵜飼を見ながら一夫たちは必死に接待するが、その席で一夫は誤って川に落ちてしまう。
翌朝目覚めた一夫は、怪しい挙動で家の中をさまよう。すると奥の部屋から声が聞こえてくる。「おい。ここはどこじゃ」と一夫が部屋に入ってくると、「信長さま!」と花江が目をむく。認知症の花江には一夫がなぜか戦国武将織田信長に見えていた・・・。
庭で揺れる昨夜の濡れたスーツ。ポケットから怪しい光が漏れている。その光を放っていたのは古めかしい朱印。長良川の川底で紛れ込んだそのこぶしほどの物体は、信長が天下統一の意思を世に示した「天下布武」の印だった。
信長の死後430年。封じ込められていた信長の魂が、今、蘇った・・・。

《審議委員の主なご意見》

  • セリフに無駄がなく一言一言が心にしみ、音楽も効果的に使われていた
  • ドラマの映像を通して岐阜が自然に恵まれ魅力的な所であることをあらためて感じた
  • 老人介護、女性の社会進出、地方創生など現代社会の様々な問題点が盛り込まれていたが、もう少しテーマをしぼってもよかったのではないか
  • おばあちゃんの相手役であるしゃべるロボットが物語の流れを作る上でいい役回りを演じていた
  • 何事も再生を図るには「愛」が必要であるというメッセージを受け止めた
  • 時空を越えた信長が自分の足りない所に気づく、というのは予想外の良い落とし所だった
  • リアルな部分とファンタジックな部分のバランスがやや悪かった
  • 主人公の娘が大学進学で地元に残ると決心したが同じ境遇の高校生が番組をみたら、地元に残らなければ、という「しばり」を感じてしまうのではないか
  • 信長と主人公の家族の間での、かみ合っているようでかみ合っていないやりとりが面白かった
  • 家族の形が多様になり家族の問題はそう簡単には解決しない、今この時代のホームドラマがみてみたいと感じた
  • 岐阜が舞台であったにもかかわらず岐阜弁があまり使われていなかった
  • 岐阜が「何もない所」というセリフがあったが、そこまでではないだろうと思った
  • 今後も中部圏の良さが伝わるような番組を作ってほしい

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