株式会社CBCテレビ
番組審議会
第617回CBCテレビ番組審議会
開催日 | 2016年2月12日(金) |
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出席委員 (敬称略) |
青葉かおり、小塩薫、喜聞広典、戸苅創、野水優治、 長谷川靖 (書面参加)浅野幹雄、岡嶋昇一、中井昌幸 |
議題 | 1. 番組審議 「希望の翼~初の国産ジェット旅客機MRJ~」 |
1.番組審議「希望の翼~初の国産ジェット旅客機MRJ~」
制作 | CBCテレビ 報道局 報道部 |
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放送日時 | 2015年12月26日(土) 16時35分~17時30分(55分) |
ディレクター | 冨田 佑 |
プロデューサー | 有本 整 |
ナビゲーター | 大石邦彦(『イッポウ』メインキャスター) |
ナレーション | 松平定知(※ドラマ『下町ロケット』ナレーター) |
《企画意図》
三菱航空機が開発する国産初のジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」。
技術大国・日本の夢と希望をのせた“日の丸ジェット”が、ついに大空へ飛び立ちました。プロジェクト始動から7年余り、夢を追いかけた人たちの「物語」を紡ぎます。
20世紀の前半、名機・零戦を世に送り出し、世界トップレベルにあった日本の航空機産業ですが、終戦後にGHQが航空機開発を禁止したことで、衰退の一途を辿ります。禁止令が解かれ1960年代にYS-11で失地回復に挑みましたが、採算が合わず、国産旅客機の開発、製造は十年余りで頓挫することになりました。この間、欧米諸国の航空産業は順調に発展し、ジェット機時代の到来でその差は一気に拡大。日本は部品を細々と供給する“欧米の下請け”になってしまいました。
しかし、それから半世紀。技術大国のプライドを掛けたプロジェクトが始動します。
「大空に再び日本の翼を」と2008年、三菱重工に加えて、トヨタや三菱商事などが出資して三菱航空機を設立し、MRJの開発をスタートしました。ターゲットとして狙うは、今後需要の拡大が見込まれる地域間(リージョナル)輸送の小型機市場です。
当初、初飛行を2011年に予定していたが、やはりそこには産みの苦しみが・・・。
《番組内容》
CBCテレビでは、足かけ7年におよぶ長期取材を続け、夕方ニュースの『イッポウ』そして全国ネット番組の『報道特集』などでMRJを報道してきましたが、今回その集大成として、MRJ初飛行までの舞台裏を軸に、海外の航空ショーでの営業マンの奮闘ぶり、そして部品製造を担う町工場の思いなどを凝縮した1時間ドキュメンタリーを制作しました。
“希望の翼”MRJから、日本のモノづくりや航空機産業の未来を考えます。
《審議委員の主なご意見》
- 報道番組、教養番組の両面を兼ね備え、タイトルどおり夢と希望に溢れる番組だった。
- まだ、納入できない飛行機の受注を進める販売の苦労、テストパイロットの緊張感が伝わる番組だ。
- ゼロ戦,、YS11そしてMRJへと引き継がれる技術、課題などを的確に表現している。
- 番組ナビゲーターの大石キャスターの明るさとさわやかさがいいし、ナレーションの松平アナウンサーの格調高い語り口で、番組の品位が上がった。
- 技術陣、関連企業並びに営業の苦労もうまく表現し、試験飛行成功のニュースを盛り込んだ、見やすいドキュメンタリーに仕上がっている。
- 機体納入の延期も安全へのステップとして理解してもらう良い番組だ。メイドインジャパンを応援する番組ともいえる。
- 飛行機の機体の美しさ、優れたデザインについてもっと伝えて欲しかった。
- 日本で作っている機体部品が、全体の三割なのに国産機ということに違和感を感じる。国産比率を上げる方法などを取材して欲しかった。
- 機体の納入が延期された理由をもっと、掘り下げて欲しかった。
- なぜMRJの開発が遅れたのか、その説明が不十分なため、事態の深刻さが伝わってこない。
- 航空機産業の動向、MRJの優位性、部品メーカーを含めた経済効果を、もう少し具体的に触れて欲しかった。
- 何を訴えたいのか、焦点が定まっていない感じがした。
番組のストーリーを1本に絞ってほしかった。 - 足掛け7年の取材をしているのに、放送時間が1時間であるのは少ない。もっと、長い時間をかけてMRJの課題について説明して欲しかった。