番組審議会

第615回CBCテレビ番組審議会

開催日 2015年11月13日(金)
出席委員
(敬称略)
浅野幹雄、岡嶋昇一、小塩薫、喜聞広典、
戸苅創、野水優治、長谷川靖
(書面参加)青葉かおり、中井昌幸
議題 1. 番組審議
「スペシャルドラマ 三つの月」

1.番組審議「スペシャルドラマ 三つの月」

放送日時 2015年10月3日(日)14:00~15:24
プロデューサー
堀場正仁 (編成・制作局 制作・情報部)
大谷佐代 (編成・制作局 制作・情報部)
演出
堀場正仁 (編成・制作局 制作・情報部)
脚本 北川悦吏子
音楽 富貴晴美
出演 原田知世、谷原章介、山本學、八千草薫 他

《企画意図》

妻であり、母であり、嫁である女が、静かな絶望と、息苦しさを抱える日々の中で男に恋をした。
ふたりの心は通じ合い、満たされ、今にも走り出したくなる秘密の恋。
どんな状況にあろうと人は恋をし、そして、その恋は人生をいきいきと彩る。
女の人生と、恋の物語・・・。

《企画内容》

山間の美しい町で暮らす主人公・繭。
夫との生活もうまくいかず、息子も遠方の高校に通うため家を出てしまった。
夫の経営する食堂を任されているが、経営はうまくいっておらず、食堂を終えると病院に行かなくてはならない。夫の母が癌で入院しているのだ。
毎日繰り返される平凡な日常に疲れ果て、心には絶望を抱えている。
そんな時、東京から作曲家の涼風がやってくる。
合併で新しくできる中学校の校歌を作るためしばらく滞在するという。
地元のママさんコーラスでピアノを弾いている繭は涼風と出会い、やがて惹かれあっていく・・・。
山間に響くドビュッシーのアラベスク、音楽を通じて通い合うふたりの心、世界遺産白川郷を舞台に描く大人のラブストーリー。

《審議委員の主なご意見》

  • ドラマの舞台として、白川郷の自然が美しく描かれているだけでなく、人と自然との関わりも表現されており、白川郷の魅力がさらに増した。
  • タイトルの「三つの月」は、青年期、中年期、老年期のそれぞれの世代の恋心を描いている様に感じた。
  • ドラマの色彩や音楽が五感を刺激し、出演者の喜怒哀楽が伝わってくるドラマである。
  • 音楽やせりふ、場面転換が極めて少ないドラマである。素材の良し悪しが試されるドラマでもある。
  • 主役の原田知世は妻・母・嫁・大人の女など、一人で何役も巧妙に演じ分けていて良かった。
  • 純文学の様な、細やかな表現が散りばめられた脚本である。
  • 主演のモノローグによるナレーションは、聞いていてとても心地よく、品がある。
  • 見る人によって感動する箇所が違うドラマである。登場人物のどの人に自分を当てはめるかで、見方が変わってくるのではないか。
  • ラストシーンのどんでん返しはがとても上品で、非日常から日常に引きもどされる心情をうまく表現していた。
  • 不倫をテーマとした内容だが、どろどろしたところがなく、番組構成も起承転結が明快で、心の変化も分かり易く描かれている。
  • 全体的に綺麗にまとまりすぎていて、リアリティに欠ける面もあるが、それが、逆に視聴者の気持ちを盛り上げる演出効果になっている。
  • 主人公を演じる原田知世が綺麗で都会的な雰囲気があったため田舎での生活に苦しむというイメージを持ちづらかった。
  • 主人公とその夫との繋がりが今ひとつ見えにくかったことに物足りなさを感じた。
  • 多くの女性の共感を得られるドラマだったが、主人公の夫の心理描写がもっとあれば、男性の視聴者が増えたのではないか。

Page up