番組審議会

第596回中部日本放送番組審議会

開催日 2013年12月13日(金)
出席委員
(敬称略)
こかチちかこ、末安堅二、田口義隆、戸苅創
馬場駿吉、深田実、安田智彦、山本光子
(書面参加 上田豪、浦西德一)
議題 1.テレビ番組審議
「報道特集」内、CBC報道部制作特集
「赤ちゃん縁組で結ばれる家族の形」
2. 年末年始特別編成の説明

1.テレビ番組審議
「報道特集」内、CBC報道部制作特集
「赤ちゃん縁組で結ばれる家族の形」

放送日時 平成25年11月23日(土)
『報道特集』内 18:10~18:40頃
デスク 有本 整(報道・制作センター 報道部)
記者 川村祐賀子(報道・制作センター 報道部)

《企画意図》

へその緒がついたままの赤ちゃんが捨てられる事件が後を絶ちません。その一方で、不妊に悩む夫婦は全国に20万組以上もいると言われています。そんな現在の日本では、親に恵まれない子どものほとんどは施設で暮らしていますが、子どもは集団生活ではなく「家庭」で育てられてほしい・・・自分自身も子育て中の記者が、親に恵まれない子どもの「育ち」について社会全体がもっと関心を持つべきだと思い、取材を始めたことがきっかけでした。
1988年に法制化された「特別養子縁組(通称赤ちゃん縁組)」は、子どもを育てられない女性が、子どもを望む夫婦に養育を託すという制度です。児童相談所が仲介しているケースもありますが、その数はまだ少なく、一般に広く知られていません。そんな中、「性別は選べない。病気や障害があっても受け入れる。告知する。」というルールを設けている「愛知方式」が全国的に注目を集めています。
この制度や仕組みを紹介することで、一人でも多くの赤ちゃんの命を救い、育てる親に恵まれない子どもに「家庭」を提供することができれば、そして、子どもを諦めている夫婦が子育てをするきっかけになれば、そんな思いで番組を企画しました。

《番組概要》

福井県に住む森崎千春さん(39)麻紀さん(36)夫妻は結婚して数年たっても子どもを授からず、不妊治療の結果、医師から子どもは出来ないことを宣告されました。
諦めきれずに悩んでいたところ「赤ちゃん縁組」を知り、里親になることを決意。
4年前、愛知県の元児童相談所職員で30年以上赤ちゃん縁組に携わる矢満田篤二さん(79)の仲介で長男の悠貴くんを引き受けました。「赤ちゃん縁組」では、小学校就学頃に子どもに養子であることを両親が話す「真実告知」がルール化されています。
近く長男に告知をと思っていた矢先、森崎家に二人目の養子の話が・・・。「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)で全国的に知られる熊本の慈恵病院で未婚の少女が出産予定の赤ちゃんでした。一家で熊本に向かう森崎親子、そこには新しい「家族」との出会いが待っていました。
番組では告知の準備に向けて歩む森崎一家を軸に、同じ「赤ちゃん縁組」の境遇を持つ女性をアメリカ・オレゴン州で取材するなど、血縁にこだわらない新しい家族の形を密着取材し、「親子とは」そして「家族とは」を考えます。

《審議委員の主な意見》

  • 今まで審議した番組の中でも1,2を争うクオリティ。
  • より良い社会作りに寄与するという本来の報道の役割を再認識させた。こういう素晴らしい制度が地元で生み出され、それを全国ネットで紹介したことにも大きな意義がある。
  • ひどい世情が連日報道される中で、フィクションでなく事実としてこの話があったことが嬉しい。社会で困っている人に勇気を与えてくれる内容だった。
  • 番組を見て初めて養子縁組の制度を知った。40年近く前に誕生して今でも存続していること自体すごいがもっと認知されてもいいはず。これをきっかけにより多くの人に知ってもらいたい。
  • 丁寧な取材を通してリアルな生活感が伝わってきた。複数の視点から赤ちゃん縁組にスポットを当てて全体像を上手く伝えている。米国取材も番組に厚みを与えていた。
  • 制度が普及して米国並みに養子縁組が増えれば告知の難しさも軽減されると思う。
  • 生前から引取りが確定しているという仕組みは実の父母が抱く感情に極めて近いものを生じさせるし、新生児を抱いた瞬間に母性本能にスイッチが入るのでは。
  • 2時間かけてもいいテーマだが逆に30分だから集中できた。きめ細かい演出が暗くなりがちなテーマに上手く光を与えていた。病院の待合室とかで放映してもいい。
  • 出演した夫妻に敬意を表したい。子供と真剣に向き合う彼らのセリフには心を打たれたし、モザイクをかけたり偽名を使わなかったことがリアリティを深めていた。
  • 血の繋がりより心の絆。家族の在り方を考えさせられた。映画やドラマより感動的だった。
  • 明治大正時代の養子縁組制度との比較があるともっと良かったし、取材した記者自身がどう思うかというコメントがあると尚更説得力があった。

2.年末年始特別編成の説明

担当から説明があり、了承されました。

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