BACKSTAGE(バックステージ) ”挑戦”に秘められたこだわりと仕事愛
CBCテレビ製作/TBS系全国28局ネット
毎週日曜よる11時30分
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今回は、「食」で世界を変えようと夢見る3つのベンチャー企業を訪問!MCの武井壮とスペシャリスト2人が、ビジネスが“大化け”する可能性を徹底的にチェックする。はたして、起業家たちが人生を懸けて挑む新進気鋭のビジネスとは?
近い将来訪れるともいわれる食糧危機を見据え、肉類に代わるタンパク質として“昆虫食”が注目されている。そんななか「エリー株式会社」の代表を務める梶栗隆弘さんは、蚕のサナギで作った「シルクフード」といわれる食品に着目。東京・表参道のファストフード店で、シルクフードを使ったハンバーガーやピザなどを提供している。これまで20種類以上の昆虫を食べてきた梶栗さんが、味も栄養もベストな食材として選んだのが「蚕」。普通のハンバーガーやピザと比較しても、見た目や味に遜色はない。高タンパク・低糖質なので健康志向の今の時代にもマッチしており、近い将来日本人が当たり前のように蚕を食べる時代がやってくると確信している。
◎梶栗さんの野望:5年以内にシルクフードが当たり前のように食べられる世界を
~スペシャリストたちの評価~
箕輪厚介「小化け」:サプリメントなどのヒット商品を作れば一点突破も可能。
浅野陽子「大化け」:昆虫食のビジュアルの問題を解決している。
武井壮:「小化け」:フィットネスや健康産業と絡めれば、短期間でヒットするかもしれない。
田邊友則さんが代表を務める「株式会社Greenspoon」では、今年3月に新商品を販売した。それが、一人一人の身体に合わせたパーソナルスムージー「GREEN SPOON」。サイト上で10問ほどの質問に答えると、25種類の中からピッタリのスムージーを提案。毎月定額料金で、材料となる野菜や果物を凍った状態で届けてくれる。1杯分ずつ小分けにされているので、ミキサーにかければパーソナルスムージーの完成だ。自分で作るスタイルにしたのは、加熱滅菌によって栄養価を損なわないため。味もバツグンで、今後は自宅にミキサーがない人のために、ミキサー付きのプランも検討している。
◎田邊さんの野望:3年以内にパーソナルスムージーの利用者を5万人にする
~スペシャリストたちの評価~
箕輪厚介「大化け」:消費者のニーズに的確に応えられれば、大ヒットの可能性がある。
浅野陽子「小化け」:自分で作るのは面倒くさい。大ヒットさせるには、もう少し省略が必要。
武井壮:「小化け」:健康系食品は流行のサイクルが早い。対応するのにコストがかかりそう。
「株式会社ハコスコ」の代表を務める藤井直敬さんは、元々眼科医。その後、脳科学者として理化学研究所に勤務し、6年前に起業した。現在は、VRに関するさまざまな事業を展開している。そんな藤井さんの会社が開発した「食」は、カフェイン入りのハンバーグ。その名も「エナジーバーグ」。ハンバーグ1個あたりに一般的なエナジードリンク1杯分のカフェインが含まれており、食後に眠くならないのが最大の特徴。カフェインを含有する食材として抹茶を使用しているので、ハンバーグは緑色をしている。作っているのは、熟成肉の専門店「格乃進」。調理済みなので、自然解凍するだけで手軽に食べられる。今後は、エナジーバーグをきっかけに、脳にまつわる色々な事業を展開していく予定だ。
◎藤井さんの野望:エナジーバーグをきっかけに、2年で10億円の売り上げを出す
~スペシャリストたちの評価~
箕輪厚介「大化け」: 書籍でも常に“脳系”は人気。ありそうでなかったヒットの法則をついている。
浅野陽子「大化け」: 受験生や忙しいサラリーマンなど、ターゲットが明確。可能性を感じる。
武井壮:「危険」:流行りそうだが、世の中に広がりすぎると食の産業が危険。おいしいものを食べたい。