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BACKSTAGE(バックステージ) ”挑戦”に秘められたこだわりと仕事愛

CBCテレビ製作/TBS系全国28局ネット
毎週日曜よる11時30分

ARCHIVE

2020年3月15日放送
第47回

渋谷の最先端「コワーキングスペース」に潜入 夢は年商100億円!“カッコイイ農業”とは

朝日奈央 朝日奈央
ALL FARM 古森啓介

誰でもデスクを借りて働くことができる「コワーキングスペース」。近年、都市部を中心に急増しており、東京だけで現在300か所以上あると言われている。東京・渋谷にある最先端コワーキングスペース「We Work」には、大きな夢を持つ若き起業家が集まり、様々な新ビジネスが生まれている。

<夢は「年商100億円」!野菜に懸けた若社長>

古森啓介さんが社長を務める「ALL FARM」は、農業と飲食業を手がける会社。青汁の材料として有名な野菜“ケール”に惚れ込んだ古森さんは、副社長の寺尾さんとともに農業を一から勉強。農業に革命を起こすべく、5年前に起業した。夢は、年商100億円。千葉県佐倉市にある会社の畑では、ケールを筆頭に約200種類の野菜を農薬や化学肥料を使わずに栽培している。野菜作りをする上で、こだわっているのが種。多くの農家では、形や品質が一定に育つ「F1種」を使用しているが、古森さんの会社では、形や色にばらつきがある「固定種」を使用。ケールだけで6種類の種を使用している。さらに、野菜作りにおいて重要な土も独自に研究を行い、改良を重ねてきた。こだわり抜いて育てた野菜の味は格別。苦味の強いイメージがあるケールも、驚くほど甘い。

「本当に美味しい野菜を届けたい。野菜で感動してもらいたい」
創業当時からのそんな想いを形にしたのが、野菜が主役のレストラン「WE ARE THE FARM」。赤坂や銀座など、東京の一等地に現在6店舗を展開。お店では、朝収穫したばかりの野菜をランチで提供しており、女性を中心に人気を呼んでいる。今年4月にはファミリー層が急増している東京・豊洲にも新店舗をオープン予定。
「『農業ってカッコイイ』という概念を僕たち自身が体現していきたい」
カッコイイ農業を目指して、古森さんたちの挑戦は続く。

クラクラ 顧しょうた

<若き中国人社長の“夢” 日本の幼児教育を中国へ>

日本在住歴23年の中国人・顧しょうたさんは、「クラクラ」株式会社の社長。日本と中国をつなげる新規ビジネスの立ち上げを専門に、さまざまな仕事を行っている。そのうちの一つがライブコマースの仲介業務。ライブコマースとは、バイヤーが商品を生配信でお客にアピールして販売するビジネス。顧さんは、海外に商品を売りたい日本のお店と契約して、中国人バイヤーを紹介。お店とバイヤーをつなぐ架け橋となっている。さらに、まだ知られていない日本の魅力を伝えるために、中国語で無料の渋谷マップを作成。作ったマップは、渋谷の各所に置かれている。

そして、顧さんが今一番注目しているのが、日本の幼児教育。幼稚園や保育園は中国にもあるが、日本の幼児教育はシステムとして成熟しているという。例えば、日本では当たり前の園庭や通園バスは、中国にはほとんどない。現在は、幼稚園の視察などを行い中国へ伝えるための準備を進めている。
「日本の幼児教育も日本の製品と同様、モノが良ければ評判になって広がっていく。中国で日本の幼児教育ブームが起こるかもしれない」
13歳の時に日本にやってきて、日本の伝統や文化に強く魅了されたという顧さん。中国の人たちがまだ知らない日本の魅力をこれからも伝えていく。

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