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健康カプセル!ゲンキの時間

毎週日曜 あさ7:00

CBCテレビ製作/TBS系28局ネット

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出演
石丸幹二
坂下千里子

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第323回(2018.9.9)

救命救急

救命救急

ゲスト:松嶋尚美
ゲンキスチューデント:片岡安祐美
ゲンキリサーチャー:レッド吉田
ドクター:増野智彦

AEDは、心臓を正常なリズムに戻してくれる心肺の蘇生に欠かせない医療機器です。利用客が多い商業施設や、スポーツ施設などには設置が推奨されており、国内に約65万台が置かれています。しかし、実際に心停止の人にAEDが使われたのはわずか4.5%ほど。まだまだ少ない状況なのです。そこで今回は、もしもの時の救命方法を特集します。

誰でもできる応急処置

救急車が到着するまでの時間は、全国平均で約8分30秒。例えば、心停止の場合、1分処置が遅れると10%救命率が下がると言われています。つまり、救急車が来るまでの約10分間が命の境界線になるのです。そこで、中高年の方に起こりがちな3つの危険シーンでの応急処置法をご紹介します。

《火傷の応急処置法》
▼まず119番。落ち着いて状況を伝える

▼衣類は脱がさず流水で冷やす
お風呂場に移動し、衣服を着たまま流水で冷やすのがベストです。

▼できない時はタオルを濡らして交換しながら冷やす
衣類を脱がせると水ぶくれが破け感染症のリスクが上がるので、そのまま冷やします。

洗面器などに溜めた水は雑菌が入ることがあるので、控えた方がいいそうです。氷や保冷剤は、局所的に冷えて凍傷になる恐れがあるので、同じく使用を控えましょう。


《喉に異物が詰まったときの応急処置法》
▼声が出るか確認
声は、喉にある声帯を空気で震わせる事で発します。そのため、声が出る場合は呼吸ができていると判断する事ができます。

▼咳をするように促す

▼上記2つが無理な場合は119番

▼背部叩打法を行う
「背部叩打法」
相手の脇から手を入れ、前屈みにして、顎を出し気道を確保。肩甲骨の間を手の付け根で強く叩きます。ポイントは、とにかく強く叩く事。叩いた衝撃で詰まった異物を吐き出させます。

▼腹部突き上げ法を行う
「腹部突き上げ法」※乳児・妊婦には行わないでください
背後から抱えるように腕を回し、握りこぶしをみぞおちの下に当て引き上げます。横隔膜を持ち上げ、胸部に圧力をかけ異物を出す方法です。

救急車が到着するまでは「背部叩打法」と「腹部突き上げ法」を併用しましょう。もしも意識がなくなった場合は、胸骨圧迫を行なってください。胸骨圧迫は異物を出すのにも有効です。


《意識不明のときの応急処置》
▼肩などを軽く叩いて意識確認
身体を動かさないように気を付けます。

▼意識がなければ119番に連絡

▼AEDを探して持ってくる 人がいれば持って来てもらう
狭い場合は、物を動かして空間を確保します。次に、胸や腹部を10秒見て呼吸を確認。呼吸がなければAEDを使用します。

▼AEDを開ける
AEDは、音声案内でやり方を全て教えてくれます。その指示に従いましょう。電気ショックの必要性もAEDが判断してくれます。

▼胸骨圧迫は1分間に100回~120回5cm沈むまで行う
「胸骨圧迫」
胸の中心に手の付け根を当て、もう片方の手を乗せます。肘を伸ばし、体重を真上から垂直にかけ、約5cm沈むまでしっかりと圧迫と解除を繰り返します。1分間に100~120回が目安です。

「胸骨圧迫」は、脳に強制的に血液を送るのが目的です。圧迫が足りないと、命が助かっても後遺症が残ってしまう場合もあります。一方「AED」は痙攣を起こした心臓に電気刺激を与えて、再起動させる事が目的です。この2つはセットで正しく行うことが重要です。また、持病や服用している薬の情報はとても大切です。お薬手帳を持っていくか、救急隊に渡しましょう。

応急手当てをする事で助かる命があります。少しの勇気と行動で応急手当を実施しましょう!

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