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第310回(6/10) 脊柱管狭窄症

ゲンキスチューデント:滝裕可里
ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:伊藤全哉

50歳以上の腰痛の最大原因と考えられているのが『脊柱管狭窄症』。現在、患者数は国内でおよそ350万人。番組MCの三宅さんもこの病気で苦しみました。放置すると、歩行がしづらくなったり、日常生活に支障が出たり、寝たきりや要介護になる事もあるのです。そこで今回は、脊柱管狭窄症を徹底リサーチします。

脊柱管狭窄症について

脊柱管とは、背骨にある神経の通り道である管の事をいいます。周辺の靭帯が膨らみ、脊柱管が狭くなると内部を通る神経を圧迫。それにより、下半身のしびれや、痛みなどの症状が起こります。これが脊柱管狭窄症です。

脊柱管狭窄症の症状

・下半身のしびれ 初期症状では、しびれを発症する人が多く、腰から下のしびれや痛みを感じます。

・足元の違和感
神経の圧迫によって、感覚障害を生じます。それにより、靴下が脱げても気がつかない事があります。

・一定の距離が歩けない 運動機能が低下するため、足に力が入らなくなり、足首の筋力も低下します。結果、つまずきやすくなったり、スリッパが脱げたりといった症状が出ます。

・間欠跛行
立ったり、歩いたりする状態がしばらく続くと痛くなり、前屈みにしゃがむと痛みが治まる症状です。立ち・歩く姿勢は背骨が軽く反るため靭帯が神経の通る脊柱管を圧迫し、徐々に痛みやしびれが悪化します。しかし、しかし、前屈みにしゃがむ事で脊柱管と靭帯の間に空洞が生まれるため、圧迫が和らぎ痛みが一時的に治まります。

これらの症状に当てはまる方は、一度病院での検査をお勧めします。

放置は重症化への第一歩

脊柱管狭窄は、加齢変化で少しずつできていくので、多くの場合は、症状がジワジワとゆっくりと出現して進行していきます。圧迫が長引けば長引くほど、神経に傷が付き重症化するため、長期間放置してしまうと手術をしてもしびれが残る場合があります。違和感を感じたら、早めに病院を受診しましょう。また、X線では骨しか映らないため、脊柱管狭窄症を判断できません。症状があるのに病名が分からない場合は、一度MRI検査を受ける事をお勧めします。

脊柱管狭窄症の治療方法

リハビリ・薬物療法・注射などの保存療法や、保存療法で一定期間改善が見られない場合は、手術などの方法があります。

脊柱管狭窄症の最新治療

従来の手術は全身麻酔をし、背中を大きく切開して行います。そのため、患者の負担も大きく、場合によっては長期の入院になる事もあります。それに対して、「PEL」と呼ばれる内視鏡を使った最新の手術では、傷口はわずか7ミリ。そこに内視鏡を入れて、処置をしてきます。傷口が小さく、局所麻酔で行うため、患者の負担もかなり少ないのが特徴です。症状にもよりますが、2泊3日程度で退院できるそうです。