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健康カプセル!ゲンキの時間

毎週日曜 あさ7:00

CBCテレビ製作/TBS系28局ネット

朝からヘルスシェア

出演
石丸幹二
坂下千里子

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アーカイブ

第300回(2018.3.25)

ドクネットSP

ドクネットSP

ゲンキスチューデント:片岡安祐美
ゲンキリサーチャー:レッド吉田

2012年から6年間に渡り、さまざまな健康情報をお届けしてきた『健康カプセル!ゲンキの時間』は、放送300回目。その甲斐あって、三宅さんと満里奈さんもより健康に!それもこれも、番組に出演してくださったドクターたちのおかげ。そこで今回は、300回記念ドクネットSP!特に番組がお世話になった4人の医師がドクネットから登場。超とっておきの健康法やイチオシの最新情報を教えていただきます。

認知症予防に効果的な「ある機械」

長寿研究のスペシャリスト!お茶の水健康長寿クリニック院長 白澤卓二先生に教えていただいたのは、オルゴールを使った認知症予防法です。

脳の両サイドにある側頭葉は、記憶と深く関連している部分。側頭葉の機能が低下すると認知症を招いてしまいます。そんな側頭葉に刺激を与えるのがオルゴールの音色です。側頭葉の聴覚野という部分を強く刺激するため、機能低下の予防に繋がるのだとか。オルゴールの音色が良いとされるのは、人の耳には聞こえない高周波数の音が聴覚野を刺激するから。聞こえなくても、空気の振動が伝わる事で側頭葉に良い刺激を与えてくれるのです。同じオルゴールの音でもCDだと、人間の耳に聞こえない2万ヘルツ以上の音は収録できません。お手頃サイズのオルゴールでも十分な効果があるそうなので、手軽な認知症予防としてぜひお試しください!

最新版!「痩せる筋膜リリース」

運動機能のスペシャリスト!首都大学東京の竹井仁先生には、これまで効果的なストレッチや体幹の鍛え方などを教えていただきました。中でも話題になったのは、肩コリや腰のハリなど、全身の不調を改善してくれる「筋膜リリース」。筋膜とは、全身の筋肉をボディースーツのように覆う膜で、筋肉の中にまで入り込んでいます。しかし、日頃よく行う動作や、ささいな癖などが原因で筋膜にねじれが生まれてしまうと、筋肉の動きが悪くなり血流量が低下。コリやハリの原因となるのです。この筋膜のねじれを正すのが「筋膜リリース」。実はこの「筋膜リリース」、ちょっとした動作でも多くの筋肉を使うようになるので全身の代謝が上がり、ダイエットにも効果があるのだそう。そこで、以前番組で紹介した基本の「筋膜リリース」のおさらいと、最新版の「痩せる筋膜リリース」をご紹介します。ダイエットを考えている方は、筋膜リリースで代謝アップを目指しましょう!

「全身をほぐせる 筋膜リリース」
(1)左足を前に出し、右手をテーブルに置く
(2)左腕を天井に向かって伸ばし15秒キープ
  この時、後ろ足のひざは曲げないようにしっかり伸ばす
(3)上げている腕の方向に顔と身体をひねり、
  気持ちよく感じるところで15秒キープ
(4)そのままの姿勢で右ひじをテーブルにつけ15秒
  置いたひじが肩の内側に入るくらいまでひねる
※これらを左右1セットとし1日3セットが目安

「お腹周りを重点的に引き締める筋膜リリース&エクササイズ」
〈筋膜リリース〉
(1)仰向けで両手両足をしっかり伸ばし20秒間キープ
(2)右ひざを上げ、少し身体を起こしながら左の手のひらで
  右ひざの外側に触れ、下へ滑らせながら20秒キープ
  この時、右手と左足もしっかりと伸ばす
(3)再び両手両足を伸ばして20秒、左右を変えて20秒。
※これらを1セットとし1日3セットが目安
〈立って行うエクササイズ〉
(1)足を肩幅に開き、肩の高さで腕を組む
(2)その状態で骨盤のみを左にひねって3~5秒キープ
  この時、ひざは曲げず肩は動かさないようにする
(3)右側も同様に行い、左右10セットが目安

おいしい高血圧対策

高血圧治療のスペシャリスト!東京女子医科大学の渡辺尚彦先生に教えていただいたオススメの健康法は、高血圧予防に効果的なピーナッツの酢漬け「酢ピーナッツ」。酢に含まれる酢酸には、血管を拡張し血圧を下げてくれる働きがあります。また、ピーナッツの薄皮に含まれるポリフェノールにも同様の働きがあり、酢酸と合わせてWのパワーで高血圧を予防してくれるのです。さらに、ピーナッツの油にはオレイン酸が含まれているのですが、このオレイン酸が悪玉(LDL)コレストロールを下げ、動脈硬化を予防。しかも、酢酸がオレイン酸を細かく分解するため吸収率が格段にアップするという相乗効果も生まれるのだそう。目安は1日10粒~20粒。そのままでもよし、料理に使ってもよしの酢ピーナッツで高血圧をおいしく予防しましょう。

「酢ピーナッツの作り方」
【用意する物】
・薄皮付きピーナッツ200g
・酢(砂糖や塩が入った調味酢は避けてください)300mL
・煮沸消毒した保存容器
(1)薄皮付きのピーナッツにかぶるくらい酢を注ぐ
(2)冷蔵庫で保存し、5日ほどで食べごろです
※冷蔵保存で1か月以内に食べ切ってください

「酢ピーナッツを使ったドレッシング」
【材料】
・刻んだ酢ピーナッツ30粒
・麺つゆ(4倍濃縮)大さじ1/2
・マヨネーズ 大さじ2
・砂糖 小さじ1/2
(1)材料をよく混ぜればドレッシングの完成!
お好みの野菜にかけてお召し上がりください。

不可能と言われた腎臓再生の物語

腎臓のスペシャリスト!東京慈恵会医科大学 横尾隆先生は、世界の医療を変えてしまうほどの革命的研究を発表しました。それが「腎臓の再生」。腎臓は複雑な構造をしているため、これまで再生不可能と言われていたんです。

そもそも腎臓とは、尿を作って老廃物を排出したり、体内の水分量のバランスを調整するなど、さまざまな役割を担っている臓器。この機能が落ち込み慢性腎不全になると、老廃物を人工的に排出する人工透析を続けるか、ドナーから腎臓を移植する腎移植のどちらかしか、現在のところ選択肢がありません。
人工透析患者は年々増加傾向にあり、現在日本国内でおよそ33万人。また、透析患者のうち1万人以上が腎移植を希望するも、慢性的なドナー不足のため、希望がかなわない患者が多いのが現状です。こうした状況の中で、腎臓再生という第三の選択肢をもたらそうとしているのが横尾先生なんです。

先生がこの研究に取り組み始めたきかけは、今から27年前。
当時、研修医として配属された小児科で先天性の腎不全を患った7歳の少女を受け持ったそうです。
少女の病状は日に日に悪化。当時の医療技術では苦しさを和らげる事すらできなかったと言います。結局その少女は、横尾先生が初めて死亡診断書を書いた患者となってしまいました。

─衝撃的でしたね。これは自分に課せられた使命かなと当時は感じました。

と、語る横尾先生。
こうして、腎臓の研究に取り組むようになった先生は、
長年に渡る研究と努力の末、ついに腎臓再生に成功したのです。

その方法は、まず患者のiPS細胞から腎臓のもととなる細胞を作ります。しかし、このままでは腎臓にはなりません。そこで利用するのが哺乳類の胎児の細胞。哺乳類の胎児には、腎臓へと成長するよう指令を出す細胞が存在します。その細胞を利用し、iPS細胞から作った“腎臓のもと”へ「成長しなさい」という指令のみを送らせます。その指令を受けた“腎臓のもと”を患者に戻すことで100%ヒト由来の腎臓へと成長していくのです。

横尾先生のグループは、この方法で動物実験に成功。近い将来、患者への臨床が可能になると言います。
患者に希望をもたらす腎臓再生。実現は、もう間もなくです!

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