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第270回(8/20) 夏ダル

ゲンキリサーチャー:X−GUN
ドクター:上出良一
ゲンキスチューデント:片岡安祐美

例年5月ごろから強くなる紫外線。今の時季までにそのダメージは3か月以上蓄積され、さらにそれが毎年続くと私たちの身体には想像以上のダメージが与えられています。また夏の暑い屋外と涼しい場所との行き来も身体に影響を与え、それらが表面化して夏バテとして現れてきます。今回はこの時季にこそ必要な夏バテの対策を徹底調査。さらに夏のダメージの回復法もご紹介します。

紫外線による光老化

紫外線の作用の大部分は皮膚に対するダメージで、シミやシワなどの肌の老化の80%は紫外線による光老化です。
光老化は、真皮にある皮膚の弾力を保つ弾性繊維が破壊されるため、皮膚の弾力がなくなってきます。頬をつまんで放してみると、粘土のようになってなかなか元に戻りません。手の甲でもチェックできるので、気になる方は試してみて下さい。
さらに光老化は肌の弾力を失くすだけでなく、シミやシワの原因にもなります。肌が紫外線を浴びると、表皮の1番下にあるメラノサイトという細胞が活性化し、黒いメラニン色素を分泌して肌を黒くします。通常メラニンは一定期間で生成がストップされるため、自然に剥がれ落ちてシミにはなりません。しかし紫外線を浴び続けるとメラノサイトに異常が起こり、メラニンを過剰に分泌していつしかシミになってしまいます。またコラーゲンなどを作り出す機能が低下し、真皮と呼ばれる肌の内部の構造が崩壊し、皮膚の一部にひずみができてシワになります。
他にも光老化は水分バリアが破壊され、乾燥肌も起こりやすくなります。乾燥肌が気になる方は、悪化して痛みなどが出る前に保湿クリームなどでケアしましょう。

紫外線と疲労

紫外線は肌への影響だけでなく、疲労との関係も近年注目されています。紫外線は細胞や遺伝子を傷つけるため、身体はそれらを修復しようとして活動し、私たちの意思に関係なく体力を消費します。そのため疲労度が増してしまうのです。

紫外線対策としては、なるべく浴びない工夫をするのはもちろんですが、日焼け止めを塗るのもおススメです。また浴びてしまった場合は、緑黄色野菜を積極的に摂りましょう。緑黄色野菜は、皮膚を錆びさせる活性酸素の影響で減りやすい、ビタミンA・C・Eが豊富です。疲れから回復しやすく、肌の光老化も緩和してくれます。
他にも、目から入る紫外線対策としてサングラスがありますが、サングラスを選ぶときは薄い色の方がおススメです。色が濃いサングラスでは暗くなって瞳孔が開くため、多くの紫外線が目に届いてしまいます。


寒暖差による夏バテと対策法

現代ならではの夏バテの原因が、暑い屋外と涼しい室内を行き来することによる寒暖差です。寒暖差によって自律神経が乱れて体温調節ができなくなるため、暑くても身体の熱を下げられずに疲れが蓄積しやすくなります。
夏の寒暖差で疲れた体を回復させるのに効果的なのが炭酸の入浴剤です。
炭酸の入浴剤は、身体の末梢の血管を開かせる働きがあります。冬は温かいお湯に入れることでしっかり身体を温めてくれますが、夏は38℃くらいのぬるいお湯にいれましょう。身体にこもった熱を効果的に取り除いてくれます。ぬるま湯にはリラックス効果もあり、寝苦しい夜の睡眠不足解消にもおススメです。