健康カプセル!ゲンキの時間
毎週日曜 あさ7:00
CBCテレビ製作/TBS系28局ネット
朝からヘルスシェア
- 出演
- 石丸幹二
- 坂下千里子
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第233回(2016.11.20)
ワイン
ゲンキリサーチャー:X-GUN
ゲンキスチューデント:滝裕可里
ゲスト:押切もえ
ワインは健康に良いと言われ、普段から嗜んでいる人も多いかもしれません。実際にワインの一大生産国フランスでは、バターやチーズなど動物性脂肪を多く摂る食生活にも関わらず、心臓病患者が極端に少ないというデータもあります。
そこで今回はワインに関する様々な健康情報をご紹介。万病を予防するワインの健康の秘密に迫ります。
ワインに秘められた長寿のカギ
(1)「代謝アップと整腸作用」
ワインの中に豊富に含まれる有機酸。有機酸は代謝にとって非常に重要な働きをしており、腸内環境を整えたり肌を健康的にしてくれたりします。
(2)「サビない身体づくり」
特に赤ワインに多く含まれるポリフェノール。ポリフェノールは、植物が紫外線や外敵などから身を守るために作る抗酸化物質の総称で、色素や渋み、苦味となって現れます。その健康効果は身体がサビつくことから守ってくれること。身体のサビとは酸素の一部が体内で活性酸素となり細胞を酸化させることですが、ポリフェノールを摂ると代わりに活性酸素を中和してくれて、身体のサビつきを抑えてくれるのです。
ポリフェノールはブドウの皮と種に多く含まれるため、皮と種を取り除く白ワインに比べて、ブドウを丸ごと発酵させる赤ワインの方がポリフェノールを多く含みます。
また、ポリフェノールは重合という変化をして抗酸化力が強くなるため、出来立ての赤ワインよりは熟成したものの方が健康効果が高くなります。商品によって異なりますが、5年物くらいがおススメです。
(3)「長寿遺伝子オン」
ポリフェノールの中でも今注目のレスベラトロールは、長寿遺伝子を活性化してくれます。細胞の老化を遅らせ若さを保つ長寿遺伝子は、元来すべての人が持っていますが、普段はスイッチオフの状態です。スイッチをオンにするにはカロリー制限や適度な運動が必要ですが、赤ワインに含まれるレスベラトロールによってもそのスイッチがオンになります。
赤ワインの選び方
ワインにはブドウの品種により、いくつかの種類があります。
・カベルネソーヴィニヨン
舌触りが滑らかで、渋みや酸味が強くコクがある。
・メルロー
渋みも酸味もまろやかで丸みのある口当たり。
・ピノノワール
キイチゴのような華やかな香り。滑らかな味わいで比較的渋みも少ない。
この中でポリフェノールを最も多く含むブドウは、カベルネソーヴィニヨンです。健康になりたい人は是非参考にしてみて下さい。
ワインと定番おつまみの食べ合わせ
・チーズ
ワインとチーズは共に発酵の過程でタンパク質がアミノ酸に分解されますが、その成分はそれぞれ異なります。そのため両方食べればより多くのアミノ酸を摂取することができ、皮膚や内臓、筋肉など全身の代謝がアップします。
・ナッツやオリーブ
それぞれの油に抗炎症作用があり、ワインの抗酸化力と相まって動脈硬化予防に最適です。
・生ハム
豚肉の豊富なビタミンB群によって、アルコールの分解を促してくれる働きがあります。
ワイン活用術
ワインは飲むだけではなく、隠し味として料理に使ったり、寒い季節には電子レンジで温めるホットワインもおススメです。ワインに含まれる栄養成分や多くのポリフェノールは熱に強く、加熱調理しても効果は残ります。料理にワインを使うのはお酒に弱い方にもおススメです。
健康効果の高いワインですが、飲み過ぎは良くありません。グラスに三杯のグラサンルールを目安にしましょう。
またお手頃価格の白ワインは、一度栓を開け、中身をグラス一杯分ほど出してから再び栓をして5回ほどガシャガシャ振ると、酸味や渋みが丸くなり香りが立っておいしくなります。ぜひお試しください。