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坂下千里子

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第229回(2016.10.23)

毛細血管

毛細血管

ゲンキリサーチャー:えとう窓口
ドクター:高倉伸幸
ゲンキスチューデント:岡井千聖

小じわやシミが増えた、唇がガサガサで荒れやすい、爪の色が白っぽい、むくみや冷えが気になる、このような症状に一つでも当てはまる人は、毛細血管力が低下しているかもしれません。
若々しさのカギとなる毛細血管ですが、その毛細血管がなくなる「ゴースト化」は、肝臓や腎臓などの臓器にも影響を与えます。
今回は毛細血管のゴースト化が起こるメカニズムや、毛細血管力をアップさせる意外な食材などをご紹介します。

毛細血管

毛細血管は動脈と静脈をつなぐ細い血管で、酸素と栄養素を全身に送り届け、二酸化炭素と老廃物を回収する働きを担っています。
毛細血管は全身の血管の99%を占めており、その長さをすべて合わせるとおよそ10万キロメートル、地球2周半もの長さになります。

毛細血管のゴースト化

5~10ミクロンという細さで非常にもろい毛細血管は、外側の壁細胞が覆うことで何とか安定していますが、加齢によって壁細胞がはがれるともろくなってつぶれてしまい、最終的には消えてなくなります。これが毛細血管のゴースト化です。
ゴースト化の影響が最も大きいのが、身体の一番外側にある肌です。酸素や栄養素が肌まで行き渡らなくなり、シミやしわ、たるみなどが増える原因になります。
さらに肝臓や腎臓、肺などの内臓にも多くの毛細血管があり、こちらも加齢とともに減少していきます。歳を取るとお酒が弱くなるのも、肝臓の毛細血管が減って機能が低下することが原因です。
他にも毛細血管が減少すると、腎障害や骨粗しょう症、認知症まで引き起こすという研究もあります。

毛細血管と生活習慣

毛細血管のゴースト化は、実年齢だけでなく生活習慣も大きく影響しています。
同じように運動していても、激しい運動では活性酸素が出てしまい、毛細血管にとってはあまり良くありません。
また食事ではAGEが毛細血管に大きな影響を与えます。AGEは動物性脂肪の食品を焼いたり揚げたりしたものに多く含まれます。取り込まれたAGEのおよそ7%は身体の中に蓄積され、毛細血管に悪影響を及ぼします。

毛細血管力を自分でチェックするには、舌を見てみましょう。舌に歯型がつくのは、毛細血管で水分や老廃物がうまく回収できずに舌がむくむのが原因です。

毛細血管力アップ法

(1)ニッキ
毛細血管にはTie2という受容体がありますが、ニッキにはTie2を活性化させて細胞同士をくっつけ、毛細血管の構造を安定させる働きがあります。ポイントはニッキに含まれる桂皮エキスです。最近の研究では桂皮が毛細血管の漏れを90%も抑えることが分かっています。
ニッキだけでなく、同じ桂皮から作られるシナモンにも毛細血管力を高める効果があります。1日0.6gでTie2が活性化し、毛細血管が若返るという研究もあります。他にもルイボスティーやグァバ、キンカンなどがTie2を活性化させます。

(2)かかと上げグーパー体操
全身の約7割の毛細血管は手足に集まっています。
かかと上げグーパー体操を朝晩20回行いましょう。全身の血流が良くなり、毛細血管力がアップします。

毛細血管は老化しやすいため、良い生活習慣を継続していくことが大切です。

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