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第227回(10/9)

ゲンキリサーチャー:ずん
ドクター:赤星隆幸
ゲンキスチューデント:春香クリスティーン

今や、現代人の暮らしに欠かせない便利なアイテムとなったスマホ。
しかし気を付けないと、全身に影響する恐ろしい目の病気につながることもあるのです。
今朝は誰もが陥る可能性があるスマホ老眼、肩こり・頭痛の原因になる隠れ斜視、さらに認知症にかかるリスクが2倍と言われる白内障の最新治療に迫ります。

スマホ老眼チェック

(1)目が充血する。
(2)スマホを操作した後遠くを見るとぼやける。
(3)画面を離した方がスマホの文字が見やすい。
(4)夕方になると画面が見えづらい。
このうち一つでも当てはまる人は、すでにスマホ老眼かもしれません。

目はレンズの役割をする水晶体の厚さを、毛様体筋という筋肉が調節してピントを合わせています。ところが毛様体筋は年齢と共に衰え、さらに水晶体が硬くなるため厚さの調節ができなくなります。老眼で近くの物に焦点が合わなくなるのはこれが原因です。
この毛様体筋は遠くのものを見るときに緩み、近くのものを見るときに緊張するため、スマホを長時間使い続けると毛様体筋は緊張で凝り固まり、遠くを見ても老眼のようにピントが合わなくなります。
スマホ老眼が慢性化すると、若い人の老眼への移行を早めてしまい、中高年ですでに老眼の人は、その進行を加速させてしまいます。
目は、遠くのものをぼんやり見ると休まります。スマホやパソコンを長時間使うなら、30分に一度は窓の外を眺めるなどし、毛様体筋を休めるようにしましょう。

隠れ斜視

遮眼子という器具を使って視界を遮り、外したときに眼球が動くかどうかでチェックする隠れ斜視。
隠れ斜視の人は眼球を動かす筋肉がアンバランスで、潜在的に両目の視線の向きがずれており、普段両目で見ている時は無意識の内に視線を修正しています。実はこれは珍しいことではなく3人に1人は目の位置がずれていると言われています。
隠れ斜視の人は眼球を動かす筋肉に常に負担がかかり、疲れ目になりやすい傾向にあります。スマホなど近くの物を見る場合は、より内側に目を寄せる必要があるため負担はさらに大きくなり、隠れ斜視を進行させる恐れがあります。進行すると目の疲れや頭痛がひどくなったり、場合によっては吐き気など強い症状を伴う事もあります。
進行を防ぐには目の酷使は禁物です。温めるなどして目の筋肉をほぐしましょう。また光の進路を修正するプリズムレンズの入った眼鏡も、隠れ斜視の矯正には有効です。

・隠れ斜視改善法
顔の前に人差し指を立て、それを見つめ、人差し指を前後に動かします。前後10回を、朝晩2回やると効果的です。

白内障

白内障は、水晶体が加齢などによって濁る病気です。近視が進む、二重に見える、まぶしいなどの症状があり、最終的には水晶体が完全に白く濁り、視力が全くなくなってしまいます。
五感の8割以上は目から入ってくると言われているため、視力がなくなって目からの情報がなくなると、うつ病や認知症が進む事があります。白内障などで視力が低下すると、認知症のリスクが2倍になるというデータもあります。

白内障を根本的に治すには、手術だけが唯一の治療法です。
番組では今回、三井記念病院の赤星先生の執刀に密着することができました。
両目で10分程度という手術ですが、以前は注射で行っていた麻酔は、現在は点眼で行います。そのため術後すぐに視力が回復します。さらに傷口も最小限に抑えるため、縫合の必要もありません。
新たに入れる眼内レンズには、大きくわけて単焦点レンズと多焦点レンズの2タイプがあります。一度交換したレンズは一生使う事になります。それぞれの生活に適応したものを、主治医と相談して慎重に決めましょう。