アーカイブ

第218回(8/7) 熱中症

ゲンキリサーチャー:木本武宏
ゲスト:立浪和義

記録的猛暑が予想される今年の夏。熱中症の救急搬送患者が絶えませんが、その背景にある事の一つが「熱中症は他人事」という思い込み。
しかし、実は私たちは毎日のように軽い熱中症になっている可能性があります。しかもその兆候を見過ごしたり対処を誤ったりすると重症化し、命とりになることもあります。今回は熱中症の意外な兆候を徹底検証。あわせてかくれ熱中症対策も伝授します

熱中症のサインと対策

・大汗をかく・頭痛や吐き気・けいれん・体温が高くなる・めまいや立ちくらみ・筋肉痛・脚がつる・疲れや倦怠感・意識がもうろう。
実はこれらの症状はすべて熱中症のサインです。番組ではこれらの症状を放置して重い熱中症になった体験者に話を聞き、ポイントと対策を検証しました。

(1)何かに集中している時は意識的に水分を摂る。
私たちの脳には「口渇中枢」と呼ばれる水分センサーがあり、体内の水分不足を察知すると唾液の分泌量を減らし、口やのどの渇きとして知らせてくれます。ところが何かに集中していると口渇中枢の機能が鈍り水分不足に気付かないことがあるのです。

(2)熱中症の疑いがあるときはアルコールを控える。
アルコールは身体の中で熱に変わります。熱中症の疑いがあるときは塩分を含んだ水分を摂取しましょう。

(3)暑い環境の中で脚のつりや筋肉痛が起こったらまずは熱中症を疑う。
熱中症は、暑さによって体内の臓器が熱を持ったり、水分や塩分の不足によって血流が減少し、栄養やエネルギーが全身に運ばれなくなって異常をきたす病気ですが、脚がつるのは体内の血流不足によって末端に酸素や栄養が送られなくなり、筋肉が活動できなくなるためです。

(4)脚のつりや筋肉痛に加えて吐き気や頭痛がある場合は早めに医師の診察を。

(5)身体を温めるのは厳禁。

(6)汗をかかなくなるのは極限の脱水状態。速やかに水分補給を。

(7)熱中症は風邪と似た症状もあるので注意が必要。
発熱や寒気、頭痛などの症状は風邪とよく似ていますが、これに暑い環境での運動や仕事などが加わった場合、熱中症を疑うことが必要です。

熱中症の段階と対策

危険度1
めまい、立ちくらみ、運動していなくても脚のつりや筋肉痛が起こる、大量の汗をかく、これらは初期段階の症状です。涼しい場所に移動して身体を冷やし、水分や塩分を補給しましょう。
危険度2
頭痛や吐き気、ひどい疲れや倦怠感が起こるのは危険度2の段階。初期段階の対応を持続しながら誰かが見守り、改善しなければ病院へ行きましょう。
危険度3
意識がもうろうとする、体温があがる、けいれんなどの症状は危険度3です。救急車を呼びましょう。

ちなみに、今回のゲスト立浪さんは熱中症対策として、梅干しと起床時にぬるめの白湯で水分を摂っているそうです。
梅干しには塩分が入っており、それと一緒に胃腸を冷やしすぎない白湯を摂るというのはとても良い対策だそうです。

高齢者の熱中症対策

救急搬送された熱中症患者のおよそ50%は65歳以上の高齢者です。高齢者は、体温調節機能の衰えにより暑さを感知しにくくなっているうえ、熱中症対策を怠っているケースも少なくありません。
高齢者はまず熱中症弱者であるという認識を持ちましょう。必ずエアコンを使って暑さをしのぐ必要があります。
部屋に温度計を設置し、感覚ではなく30℃を超えたらエアコンをつけるなど、機械的にやるのが安全です。エアコンは28℃前後に設定するか除湿にし、扇風機などを使って部屋全体を涼しく保つのがコツです。就寝前や夜トイレに起きたときの水分補給も忘れずに行いましょう。できればコップ1杯、難しければコップ半分でも飲むようにしましょう。