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第193回(2/7) 乾燥

ゲンキリサーチャー:えとう窓口
ドクター:平田雅子

1年のうちで最も空気が乾燥するこの季節。
乾燥肌に悩むのは女性というイメージがありますが、肌が乾燥している男性も意外と多くいます。肌の保湿力は年をとるほど下がってしまい、それは男性も例外ではありません。
今朝は肌だけでなく、病気につながる怖い乾燥、そして身体を内と外から潤す乾燥対策についてお伝えします。

ドライマウスとドライノーズ

乾燥してもただ肌の水分が減るだけと思って侮ってはいけません。病気につながる怖い乾燥もあるのです。

ドライマウスは唾液が減って口の中が乾いてしまう病気です。ドライマウスになると口臭がきつくなったり、悪化すると舌がひび割れて痛みが生じたりします。唾液は食べ物を飲み込むための潤滑油ですが、唾液が減ってうまく飲み込めずに肺に入ってしまうと誤嚥性肺炎になります。
肺炎の原因にもなるドライマウスの患者は、空気が乾燥するこの季節に増えます。口が乾いて話しにくい、口の中がねばねばする、これらの症状が3か月以上続く場合は、ドライマウスの疑いがあります。

ドライノーズは鼻が乾く病気で、鼻の痛みや鼻血が出るなどの症状が現れます。鼻が潤っていれば細菌やウイルスをブロックしてくれますが、ドライノーズになると鼻の粘膜が乾燥している状態なので、ウイルスや細菌が身体の中に入ってしまい、風邪やインフルエンザに罹りやすくなります。さらに鼻の粘膜が弱り水分が無い状態なので、花粉が粘膜の奥まで入り込み、アレルギー反応が進行して花粉症も引き起こしてしまいます。
(1)鼻にムズムズ感や異物感がある。
(2)鼻をかんでも何も出ない。
(3)鼻をかむと血が混じる。
これらの項目に一つでも当てはまるとドライノーズの可能性があります。
ドライノーズ対策には、小さじ1杯の塩を500ccの水に溶かし、顔の前で霧吹きをして鼻から吸い込むのがおススメです。

冬脱水対策

冬場の脱水は、放っておくと脳梗塞や心筋梗塞など怖い病気につながることもあります。
起床時と就寝前にコップ1杯の水を飲むこと、そして加湿器で湿度50%以上を保つことを心がけましょう。

セラミドで身体の内から乾燥対策

セラミドは肌の表面にある角質細胞の隙間を埋める脂質の一種です。肌の水分を閉じ込め、紫外線など外からの刺激から肌を守るバリアの役割を果たしています。このセラミドが豊富な食べ物が、生芋こんにゃくやジャガイモの皮。ここでは手に入りやすいジャガイモの皮を使ったおススメレシピをご紹介します。

「皮つきジャガイモとサーモンの包み焼き」(2人分)

ジャガイモ(千切り) 2個(300g)
小さじ1/2強
パルメザンチーズ 大さじ2
サーモン 80g
塩・胡椒 適量

皮つきのまま千切りしたジャガイモは水にさらさないのがポイントです。
(1)ジャガイモを塩、チーズとよく和えます。
(2)油をひいたフライパンに半分の量をまんべんなく散らすようにいれ、その上に塩こしょうしたサーモンを並べます。
(3)残りのジャガイモでサーモンをサンドして、弱火で両面をこんがり焼きます。
サーモンに含まれるDHAには、セラミドの合成を促進する働きがあり、ジャガイモと一緒に摂ると効果的です。

身体の外から乾燥対策

一日の中で皮膚が一番乾燥するのがお風呂です。保湿クリームはお風呂あがりではなく、お風呂の中で塗るのがおススメです。
まず浴室で少し水気が残る程度に軽く身体を拭き、オイルと水を3対1の割合で混ぜて乳化させ、身体に塗ります。その上にさらに保湿クリークを塗ると長持ちします。またクリームを塗るときも、皮膚のシワに沿って横に向かって塗ると保湿が長持ちします。首やお腹も横に塗るようにしましょう。