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第177回(10/11) 目のトラブル

ゲンキリサーチャー:木本武宏
ゲスト:江本孟紀

10月10日は目の愛護デー。皆さんは目の不調を感じていませんか?
目がかすみやすい、コップをよく倒す、最近人とぶつかりやすいなどの症状がある方は、目の病気かもしれません。
今朝は、気付かないうちに視野が欠ける緑内障と視界が歪む加齢黄斑変性症についてお伝えします。

緑内障

緑内障は日本人の失明原因第一の、視野が欠ける病気で、目から入る映像を脳に送る視神経の細胞が徐々に死滅することで発症します。しかも、一度視野が欠けてしまうと治すことはできないというとても怖い病気なのです。
さらに視野が欠けても互いの目や脳で補完するため、普段は視野が欠けていることになかなか気付きません。

緑内障は、一般的に眼圧が高くなることで起こると言われていますが、日本人の緑内障患者の7割は眼圧が正常なのに発症しています。この原因の一つは近視です。
日本人に多いと言われる近視ですが、これは成長過程で生活習慣などにより眼球が大きくなり過ぎることで起こります。すると視神経にも負担がかかりやすくなり、緑内障のリスクを高めることになるのです。

緑内障の治療では、点眼薬・目薬を使って眼圧を下げることが行われます。点眼薬で下がらない場合は、レーザーや手術で治療することもあります。

加齢黄斑変性症

近年日本でも増加し、予備軍は1200万人と言われる加齢黄斑変性症。物がゆがんで見える病気です。
黄斑とは網膜の真ん中にある視力の重要な部分ですが、この黄斑の部分に「ドルーゼン」と言われる老廃物が溜まり炎症が起こります。すると炎症箇所に栄養を届けるため新しい血管が作られ、その血管のせいで黄斑が膨らんでしまって物が歪んで見えるのです。また新しい血管はもろいため、破裂すると失明に至る危険もあります。

原因は加齢の他に高脂質な食事や喫煙、そしてブルーライトが考えられています。
本来「黄斑」は、その名の通り「黄斑色素」という黄色のフィルターを持っており、この黄色のフィルターにはブルーライトを防ぐ効果があります。しかし日常生活の中でブルーライトを多く浴び過ぎて、防ぎきれなくなっているのです。
予防策としておススメなのがカロテノイドの一種「ルテイン」を多く含む野菜を摂取すること。ほうれん草やブロッコリー、レタス、グリーンピース、カボチャ、トウモロコシなどを食べると、黄斑色素が増えることが分かっています。

今までは視力を改善する方法はありませんでしたが、最近目に抗VEGF薬を注射する治療法ができ効果も出ていることから、広くこの治療法が使われています。病気を根治する治療ではありませんが、継続的に治療を行うことで視力の改善に効果が期待できます。