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第169回(8/16) 血圧

ゲンキリサーチャー:ヴェートーベン
アシスタント:藤本隆弘

外から室内に入るとブルッと寒気がする、炎天下で家事をしていたらクラッとする、とにかく朝が起きられない、などの症状に日ごろから心当たりのある方、それは血圧のせいかもしれません。
夏は、血圧がジェットコースター並みに変動する季節。
冬と同じくらい注意が必要です。
今朝は血管にダメージを与える恐れがある夏にしがちな行動や低血圧の謎にせまります。

夏の血圧トラブル

夏は気温が高いため、血管が開いて血圧が下がる人が多くなります。
血圧が下がること自体は良いのですが、急に上がったり下がったりすることが多くなり、血管そのものにもダメージを与えることがあるため、急激な変化には気を付ける必要があります。

急激な変化の原因の一つが気温差。
晴れていたのに急な雨で体温が奪われた時や、炎天下を歩いていて涼しい室内に入ったときなど血圧が大きく上下する危険性があります。
他にも日常生活の中には様々な要因があります。
・朝
朝は身体にエンジンをかけるため、ただでさえ血圧が上がりやすくなっています。本来身体に良い運動でも、高齢の人にとっては負担になりかねません。休憩をはさみながら行いましょう。さらに朝は心筋梗塞や脳卒中を発症する人が多い時間帯です。過度な運動やストレスは避けるようにしましょう。
・食後低血圧
食事中、咀嚼などで上がった血圧が、食後、消化のために腸などに血液が集中して下がってしまう食後低血圧。誰にでも起こりやすく、通常時間が経つと戻るためあまり問題はありませんが、食後にお茶などのカフェインを含むものを飲むことで予防できます。
・起立性低血圧
起立性低血圧は、立ちっぱなしになることで血液が足にたまり、心臓より上に血液が行きにくくなる状態です。
・脱水
脱水状態になると血液中の水分が減り、血液の量も減少します。すると血管への圧力が下がるため血圧も低下します。熱中症予防だけでなく血圧のためにも水分補給が大切です。
・高血圧の薬
高血圧の薬を服用している人は、薬の作用と夏特有の環境で血管がより広がり、座っているだけでも足に血液が溜まりやすく低血圧を起こしやすい状態になります。夏は血圧が低くなり過ぎていていないか、普段より立ちくらみが増えていないかなど、体調に敏感になりましょう。
・お酒
お酒を飲むと一時的に血圧は下がりやすくなります。しかし飲み過ぎると翌朝血圧が上昇することもありますので、注意が必要です。
・排尿後低血圧
膀胱に尿を溜め腹圧が大きくかかった状態から一気に排尿すると、血圧が下がってしまいます。ひどいときには失神することもあります。
・入浴後低血圧
血管が温められて拡張し、血圧が低くなることで起立性低血圧が起こりやすい状態になります。浴槽からはゆっくり立ち上がりましょう。
・二次性低血圧
糖尿病やパーキンソン病、心臓病など特定の病気が原因で起こる低血圧です。

低血圧と起床

低血圧の人は朝が弱いとよく言われますが、これは本当です。
低血圧は単に血圧の状態のことを言いますが、これにめまいやだるさなど本人がつらいと思う症状が加わると「低血圧症」という病気と診断されます。
原因は解明されていませんが、血圧が低いことで脳の血流量が乏しくなり、脳や身体の調子が整わないと考えられています。

改善するには、朝起きたときにコップ2杯の水を飲むのがおススメです。
血管を収縮させる交感神経が優位になり、血圧が上昇します。